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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 年末のごあいさつ2022

どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です。
2022年もあと今日入れて2日になりました。
と、言うワケで年末のごあいさつです。

今年は「ハブ ア ウィル」の物語がもう1度動き出した年でした。
元々高2の内に再開させる予定があったのですが、忙しかったりコロナ禍のストレスで何も手に付かなくなったりして結局お流れになっていました。
それでも再開に漕ぎつけたのは、受験が一応終わって暇になったからです(笑)
それ以前にリハビリ代わりに「緋い魔女」を書いていたのもあって、その頃にはまた文章を書けるようになっていました。
というワケで書きかけの物語「7.サイレントレイヴン」の続きをノートに書き出して、初見の方用の「解説編」を投稿した上で2月24日の再開を迎えました。

この1年、世界にも、自分の身にも、色々なことがありました。
それでも「ハブ ア ウィル」という物語を続けてこれたのは読者の皆さんのお陰でもあります。
本当にありがとうございました。

さて、来年の展望です。
「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」は前にも言った通り、大きく動き出していく予定です。
具体的に言うと、現在執筆中の次のエピソード「15.」ではとあるメインキャラの過去が描かれる予定になっています。
また、来たる15個目のエピソードや連載再開1周年、そして連載開始4周年を記念した「ごあいさつ」、そしてキャラ紹介コーナーも予定しております。
どうぞお楽しみに。

最後になりましたが皆さん2022年もありがとうございました。
この物語が終わるまではまだ長いので皆さん気長に付き合ってください(笑)
あと「造物茶会シリーズ」の方もよろしくね(*^^*)
というワケで、皆さんよいお年を!

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対怪異逃避行:鏡像の怪異 その⑥

「それでどうするのさ」
「まあ大したことはしないんだが……、普通に『ガラス面から目を背け続ける』、それだけ」
「わあ地味」
「けど、確実だろ?」
「それはそう」
とりあえず下駄箱から靴を取り出し、あいつの方に意識を向けながら出口に向かう。
「……さっきから思ってたんだけどさ。あんまりこっち見ないでよ、照れるじゃない」
あいつが至って平坦な声色で言う。
「つっても、意識を向けておくのにちょうど良いものが無くてなぁ」
「地面でも見てればいいのでは?」
「なるほど名案」
その提案に乗って、足下に視線を移してみる。その時一瞬、出口扉のガラス面が目に入った。でも、できるだけ意識しないようにしてたし目は合っていないはずだから多分セーフのはずだ。

……うん、扉に近付いても手は生えてこないから大丈夫だったんだろう。
目を伏せたままガラス扉を押し開け、目を伏せたまま出口をくぐる。ガラスに映った俺の足が目に入ったが、足しか見えていない現状じゃ、向こうも手は出せない。
(なんせ、そういうルールだったもんなァッ!)
声に出して煽り散らすわけにもいかないので頭の中だけで言いながらその足を見ていると、鏡像に変化があった。
膝を深く折り曲げ、腿、腰、腹と見える部位がどんどん増えていく…………野郎、鏡の中で屈んで、強引に目を合わせてくるつもりか!

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 14.ヌリカベ ㉕

「そこまでする必要はないと思うんだけど」
ネロがそう言うと、ヌリカベはますます縮こまる。
「…ネロ、ちょっと言い過ぎじゃない?」
わたしはそう言ったが、ネロは別に良いじゃんとそっぽを向いた。
「…わたしってヒドい奴なんでしょうか?」
不意にヌリカベはこぼした。
「え」
「だって束縛しようとするから…」
ヌリカベは消え入りそうな声で言う。
「こんな人間が友達を持つ資格なんて」
「そ、そんなワケないと思う!」
ヌリカベの声を遮るようにわたしは声を上げた。
「…へ?」
「あ、あー…」
ポカンとするヌリカベを見て。わたしは自分がやった事にやっと気付いた。
「と、とにかくね」
わたしは気を取り直して続けた。
「あなたはヒドい人間じゃないと思う」
目を光らせるのをやめた坂辺さんは顔を上げる。

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Trans Far-East Travelogue②

彼女が降り立つはずの羽田空港第3ターミナルまでノンストップの東京モノレール空港快速に乗り込む
昭和島を通過した頃、彼女に会うのが楽しみ過ぎて「まだか羽田は遠いよな♪早く着い〜てくれよ♪愛しの君と会〜いたいな♪」となぜか地元のライバル球団の投手汎用応援歌を替え歌して口ずさんでしまう
そして、気付いたら羽田の空港島の入り口にあるトンネルを通過した
もう第3ターミナル、旧国際線ターミナルはすぐそこだ
すぐに改札を抜け、展望台への階段を駆け上がり、急いでフライトレーダーのアプリを開き、彼女の到着を待つ
夕方から夜にかけて変わりゆく空の色の下て灯りが灯り始める高層ビル群とその上から数多の飛行機が着陸する場面に見惚れて、夜の闇に包まれて富士山が見えなくなった頃、彼女を乗せた飛行機が比較的新しいD滑走路の南側、ランウェイ05に着陸する
彼女は出て来ると宝物を見つけた子供のように無邪気な笑顔で駆け寄って来る
そして、事前に仲間達が手配してくれたみなとみらいのホテルを目指し、エア急に乗り込む

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おもかげ

「あの人に似ているかもしれない」
そう思った時点で負けな気がして
なんとも思わなかったその目に
あの人の影を重ねて
馬鹿な私はまた間違えるのかもしれない

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Trans Far-East Travelogue①

成田空港第二ターミナル1階の22番出口前で6人の仲間と合流し、高雄から来てくれた親友と談笑する
「岡山なら、台鉄で高雄、そこから地下鉄で小港出た方が…」「飛行機取れなくてな」「そうか。ところで、後2人、どこ行った?」「1人は第二ビルの駅、もう1人はアイツの彼女さん迎えに第三ターミナル行ってる。」「3ター?スプリングで来るのか?」「いや、オレンジの会社で札幌から来るそうだ。」「ジェットスターで札幌…懐かしいな」「お前もあのLCCで札幌行ったんだっけ?」「そうだよ。忘れやしないさ。初めてのヨーロッパ旅行で機内に帽子忘れちまって、そのおよそ1ヶ月後に北海道は初めて行った時新千歳空港近くのレラって名前のアウトレットで緑の野球帽買ってもらったんだよ」「思い出の場所ってか」「まあでも、滞在時間は短かったけど、台南の方が思い出多いかなぁ」「台南は旨いものも歴史的建造物も多いし、日本語通じるからな」「それを言ったら北海道も沖縄もそうだな。ただ、北海道や沖縄、台湾の強みの一つが今の俺にとっては不要なものなんだけどな」と言って笑うと、今まで黙っていた台北の仲間が口を開く
「お前のことだから、『砂糖が取れる』とでも言うんだろ?」「違うな。美人が多いんだ。全く、めちゃくちゃ美人で可愛くて、話題も含めて色々俺に合わせてくれる。そんなに素晴らしい彼女が俺にはいるってのに」と笑うと「お前らしいな」と向こうも笑う
本線経由の直通特急に乗り込み、定刻通りに大門に着く
モノレールとの乗り換えで地上に出ると竹芝桟橋に響く汽笛が俺の帰郷を出迎えてくれるようだ

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ミュージック 8

まずは、同志を探すことだと思います。あなたと私のフォロワーは多分音楽好きの仲間が多いと思います。だから、その人たちを集めましょう。

分かりました。できる限りやってみます。

早速、私は1番古いフォロワーに、今までの経緯と協力希望のメッセージを送った。
するとすぐに返事が来た。

いいですね。了解です。私のフォロワーさんにも呼びかけますね。

とても心が溶けそうなくらい嬉しくなった。
お礼の返事を送り、また次へメッセージを送った。
その日、5人に呼びかけ、百発百中でOKの返信が来た。

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みんなの真似して振り返り

大学が冬休みに入り、バイトを詰め込んだ五連勤
気づけば年の瀬、12月の終わりでございます。
そんなバタバタで最近大して顔を出せなかったのですが、この掲示板での時間がたぶん1番長かったのでこの掲示板での僕の1年を振り返ろうと思います。

1~3月は受験生だったので、精神的にも不安定で変な詩が多くなってたなって思います。あとはコロナとのダブルパンチで失った『青春』への未練ばっかりぶちまけて正直今見たら寒いなって笑
みんなにはどう見えてたんだろ…?

その反動か、4月からは外ばっかり見てました。
自分じゃない誰かと比べて、打ちひしがれて…
全然安定しないまま今日を迎えた気がします笑
ここには共感してくれる人も励ましてくれる人もいて…言葉にしてよかったって思えました。
今度は僕も返したいな…誰かのそういう言葉を拾って掬って…

長ったらしかったかな…
今年から始めた『復讐代行』もそうですし、よく言っていただける暗い詩も引き続き書けたらと思ってますのでぜひレス等で絡んでくれたら嬉しいです。
今年1年読んでくださった皆さん、ありがとうございました。そして来年もよろしくお願いします

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ユーラシア大陸縦横断旅〜あとがき〜

受験勉強の傍ら、クリスマスまでに全て書き上げる予定で執筆を始めた「ユーラシア大陸縦横断旅」シリーズでしたが、予定の4日遅れで書き上げることに成功しました。
自分は旅行に行ったら写真や動画で記録して文字には記録しないタイプの人間なので、本格的な旅日記の形式は初めての取り組みでした。
僕が中学2年の頃に世界地図を見て、上手く列車を乗り継げば東南アジアのシンガポールからフィンランドのケミヤルヴィ、ロシアのムルマンスクといった北極圏の諸都市、ルートによってはユーロトンネル経由でスコットランドのエディンバラまで鉄道で繋がっている事に気付き、中学の卒業旅行としてこのユーラシア大陸の端から端までを鉄道で旅することを計画した体験、中国とラオスを結ぶ国際鉄道計画の発表、コロナ禍の影響とロシアのウクライナ侵攻に伴うシベリア鉄道に乗車できなくなった現状に加えてオープンチャットで知り合った理想の異性とやり取りできなくなって半年経った今でも忘れられない恋にまつわる経験、そして企画「Romantic trains」で憧れだったロシアの鉄道やかつて訪れた所の鉄道を紹介する機会をいただいた経験が重なったことが端緒となり、思い出の場所やまだ見ぬ憧れの場所を大好きな鉄道で想い人と巡るという理想の旅行を題材に執筆しました。
約10年前、実際にマレーシアのクアラルンプールやヨーロッパを家族で旅行した経験と世界地図、それから海外の鉄道路線図から得た情報と海外に関する既存の知識だけを参考にして今まで出会った人達も登場させるというコンセプトのもと書き上げた結果、致命的なものも含めた様々なミスはあったものの、初めてにしては上出来だと思える作品が完成しました。
今後も想い人と日本国内は勿論、世界各地様々な場所を巡る旅を題材とした作品を投稿する予定です。
シベリア鉄道の英名「Trans Siberian Railway 」のように、今後は訪れる国や地域ごとにシリーズを分けて「Trans European travelogue」という形の旅行記として投稿したいと思います。
現在、日本、オーストラリア(NSW)、台湾、韓国、フィリピンでの旅の大まかなアイデアは出ているので文章として纏まり次第投稿したいと思います。

以上、旅行とプロ野球の巨人軍が大好きな日本一の美男子(自称)、ロクヨン男子でした。