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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 15.オーベロン ㉙

ネロの部屋は確かに散らかっていた。
服やらゴミやらが散乱していて、足の踏み場がない程だった。
…とりあえず、わたし達は協力してネロの部屋を掃除することにした。
5人で掃除した結果、あっという間に部屋は綺麗になった。
そして彼女のスマホも見つかった。
「ネロ、スマホもみつかった事だし先週のことについて話してもらうぞ」
綺麗になった部屋の床に座りつつ、耀平は言う。
「うん、分かった」
ネロはそう言うとぽつぽつと話し出した。
「先週の月曜日、学校に久しぶりに行った時、アイツ…論手 乙女に案の定会ったんだ」
それで?と耀平はうなずきつつ促す。
「それで…死ぬ程嫌な事を言われた」
内容は口に出したくない位、とネロは続ける。
「だから、次会ったときは異能力でボコボコにしてやろうと思ってさ」
ネロは淡々と言う。
「先週の日曜日に見つけた時にとっちめてやろうと思ったの」
…なるどな、と耀平はうなずく。
「それであの時、おれ達から離れたのか」
耀平がそう言うと、ネロはうんとうなずく。

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怪學造物茶会 Act 4

「お前みたいな強力な人工精霊に頼むしかないのよ」
ピスケスがそう言うと、ナツィはなんだよソレと呆れたように呟く。
「もちろん、私や露夏もついて行くわ」
お前の援護としてね、とピスケスは微笑んだ。
「えっおれも?」
「そりゃそうよ」
露夏は自分を指さすが、ピスケスはふふふと笑うばかりだった。
「…仕方ない」
不満気に舌打ちして、ナツィは言った。
「俺が引き受ける」
「あらありがとう」
ピスケスはそう言って微笑んだ。

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演技

君と出逢って2週間
仲良くなって1週間
今迄君に見せてきた
表情とか
口癖とか
言葉とか
性格さえ
仮のモノだと知った時
君はどんな顔をする?
幼なじみのような
親友のような
そんな人がほしいけど
未だ未だそんな仲ではないと
誰もがほんとに知っている
残りの79週で
ほんとを見せれる仲に成りたい