それであなたを救えるのなら、わたしはそこに居たい。
どうも、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の作者です。
この度、「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の15個目のエピソードが完結いたしました!
いや~長かった…
3月の初めに投稿しだして気付けば4月の終盤に差しかかっていました。
時の流れは速いですね。
元々このエピソードは長くなる予定だったので覚悟はしていましたが、まさか2ヶ月近く、投稿回数36回もかかるとは思いもしませんでした。
正直精神的に疲れました…
このエピソードは初期の頃から考えていて、ストーリーの中盤で語る予定でいました。
ただ連載が途中で途切れたこともあり、再開しなければ危うくお蔵入りになる所でした。
なんとか日の目を見ることができて良かったです。
さて、今回の「ごあいさつ」では重大(?)発表があります。
それは、「番外編」と「キャラクター紹介」の投稿です。
「番外編」は15個目のエピソードの裏話的なエピソードになっています。
本来なら本編に含める予定だったのですが、語り部のサヤカが登場しないために番外編にすることにしました。
こちらはもうすでにできあがっているので近い内に投稿できると思います。
どうぞお楽しみに。
「キャラクター紹介」については、15個目のエピソードまでに登場した異能力者と語り部の紹介になっております。
一応15個目のエピソード時点で分かっていることの紹介になると思いますが、「ハブ ア ウィル」初心者の方にはもってこいのコーナーになっていると思います。
こちらはまだ完成していませんが、お楽しみに。
では少し長くなってしまいましたが、今回はこのくらいにしたいと思います。
次のエピソードも重要な回にするつもりなのでお楽しみに。
それではこの辺で。
…あ、質問など何かあったらレスちょうだいね。
テトモンよ永遠に!でした~
インカメラを起動して、画面で背後の様子を確認しながら走る。あと数mでコンクリートで舗装された場所に着くが、奴が追って来ている様子は無い。しかし、奴は地面の下に潜ることもできるわけだから、全く以て油断はできない。
ふと、嫌な予感がして足を止めた。
慣性で前に引っ張られるのを全力で堪え、そのまま後ろに跳ぶ。直後、俺がさっきまでいた場所のほんの1歩先、そこの地面の下からあの『サメ』の大顎が現れた。
(この野郎……たしかに目眩ましも成功してたのに、復帰して追いつくまでが早過ぎるだろ……!)
いや、正直なところそこは問題じゃない。今本当にマズいのは、奴が鉄棒からこれだけの距離を離れられるという事実の方だ。
奴がまた頭を地上に出してこっちに突っ込んできた。考えるのは後だ、とにかく逃げなくっちゃならない。
通学鞄をその場に投げ捨てて、斜め右前方に転がり込むようにして回避行動をとる。ちょうど、正面からやって来るあいつの横をすり抜けるような形になるが、この回避は上手く成功して、『サメ』は俺の鞄に頭突きをかまして通り過ぎて行った。
(今の動き…………、ちょっと面白いことを思いついたぞ)
さっき轢き飛ばされた鞄だって回収しなくっちゃならない。そのついでに、ちょっと実験してみるとしようか。