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偽人小歌 おまけ Ⅱ

〈この小説を思いついたキッカケ〉
企画「短編集『残滓』」に投稿するために自分の中にある物語のストックから引っ張り出してきた物語がベース。
元は高1の時に(どういう経緯かは忘れたけど)思いついた物語である。
一応設定上はもう少しキャラクターがいるのだが、物語の都合で存在をほのめかす程度になってしまった。
ベースになった物語は中々タイトルが決まらなかったが、今回アウトプットするに当たっていいタイトルは決まったのでよかったと思っている。
ちなみに今回この小説を書くために高1の時に描いたキャライラストを見たら下手すぎて見てられなかった(だから今新しくキャライラストを描いている所)。

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偽人小歌 おまけ Ⅰ

企画「短編集『残滓』」参加のために書き下ろした小説「偽人小歌」のおまけ…というかキャラクター紹介です。

・トウカ
“戦争”が終わった後の世界で人造人間の地位向上のために活動する活動家の長髪の普通の人間の少女。
結構マイペースで物怖じしない性格。
“戦争”が終わって行き場をなくしたアイたちを引き取った。
実はいい所のお嬢様。
名前の由来は「透過」。

・アイ
“戦争“が終わった後の世界でトウカに引き取られた人造人間の少女。
短髪でメガネをかけており、太刀を身に付けている。
マジメな従者キャラ。
ストーリー中では言及できなかったが、実はトウカに引き取られてから日は浅い。
名前の由来は色の「藍」。

・アカネ
”戦争“が終わった後の世界でトウカに引き取られた人造人間の少年。
キャップ帽に右目に眼帯という目立つ出立ちで長剣を身に付けている。
明るくリーダーシップに溢れる。
トウカのことが好き。
実はトウカの元に引き取られた人造人間の中では古参の部類に入る。
名前の由来は色の「茜」。

・ミドリ
”戦争“が終わった後の世界でトウカに引き取られた人造人間の少年。
ギリギリ肩につく長さの髪を束ねてメガネをかけている。
冷静で淡々と任務をこなす。
シオンとは相思相愛。
名前の由来は色の「緑」。

・シオン
”戦争“が終わった後の世界でトウカに引き取られた人造人間の少女(?)。
腰まで届く長い髪にヘッドドレスを身につけている。
お淑やかでふわふわしている。
ミドリとは相思相愛。
ちなみになぜ「少女(?)」かというと、実は性別マル秘のため。
少女のような見た目をしているが当人が性別を伏せているのでなんとも言えない節がある。
相方のミドリや引き取り主のトウカ、付き合いの長いアカネは本当の性別を知っているようだ。
名前の由来は色の「紫苑」。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― キャラクター紹介編 ⑰

「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」キャラクター紹介編、第17回は師郎の同級生「稲荷 鏡子」の紹介です。

・稲荷 鏡子(いなり きょうこ)/ヨウコ
学年:中学3年
異能力:自分が化けているように特定の人間に見せる能力
イメージカラー:マゼンタ
大げさな振る舞いが目立つ少女。
振る舞いが大げさなことを除けば普通の人である。
師郎とは小中学校の同級生で、昔から度々どちらの異能力が優れているかでケンカしては「化かし合い」で決着を着けようとしている。

とりあえず「ハブ ア ウィル ―異能力者たち―」の15個目のエピソードまでに登場したキャラクターの紹介は終わりました。
皆さんお付き合いいただきありがとうございました。
またある程度ストーリーが進んだらキャラクター紹介編をやるので、その時はよろしくね。

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邂逅

相談すればいいのに
そんなに辛いなら逃げなよ

無責任な言葉
昔の私の言葉

知らなかったなぁ

誰かに話すことが
この場から逃げることが
こんなに難しいなんて

知りたくなかったなぁ

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Trans Far East Travelogue48

朝7時過ぎで睡眠時間2時間弱にも関わらず嫁がICカードをチャージしてくれている間に予定が全て決まり、出発する旨を連絡する。
そして、嫁と合流してJRの飯田橋駅まで移動する間に他の旅仲間からも連絡が入り、修学旅行の要領でチェックポイントを設けたとのことだ。
そのリストを見て暫く考え込んだが、嫁の提案のおかげで途中二手に分かれて市ヶ谷で、もし一方が遅くなったら我が家で合流することが決まった。
俺たちの大回りのルートは以下の通りだ。
使用する切符は飯田橋〜市ヶ谷の片道乗車券で、同じ駅を2度通らない一筆書きルートになる。
中央・総武線で東を目指す所までは嫁と一緒だが、俺は御茶ノ水で乗り換えずに秋葉原経由で上野に行き常磐線系統の上野東京ラインで我孫子へゆき唐揚げを食べる。
その先は常磐線で友部、水戸線で小山、昼食の後レモン牛乳買って両毛線で高崎、八高線で八王子、7分の待ち時間で名物のうどんを堪能した後橋本経由で相模線に乗り換え茅ヶ崎、東海道線横浜経由で東京、京葉線の通勤快速に乗り込み蘇我経由で千葉、千葉から武蔵野線で武蔵浦和、埼京線で新宿経由で中央線に乗るというものだ。
嫁は東京駅から先は京葉線快速で駅メロを録音しつつ蘇我まで行き、蘇我で総武本線に乗り換えて佐倉経由で一足遅れて成田を目指し、成田から我孫子、我孫子で唐揚げ休憩の後常磐線で友部、水戸線で小山、嫁もレモン牛乳買って八高線で八王子、すぐに出る横浜線確定で淵野辺、そこで駅メロ録音してそのまま東神奈川、川崎、立川経由で中央線で市ヶ谷に戻ってくる。
ルート説明の間に、高校時代に流行った感染症で外出できず知らぬ間に建っていた飯田橋の新西口駅舎が見えてきた。
「過酷な道のりになりそうだけど、お互い頑張ろうな」
そう嫁に声をかけるが、1分1秒のタイムロスや電車一本の接続ミスが命取りとなり行程が全て崩壊しかねない旅なので嫁に現在時刻を確認しながら急いでマルスを叩いて発券し、改札に入る。
幸い、乗る予定の1本前の電車が来たのでホームで見送ってる間にICカードグリーン券の使い方を説明し、説明が終わると乗る予定の電車が来たので乗り込む。
およそ5分後、ついに分岐点・御茶ノ水に着いた。ここからは二手に分かれて関東を股にかけた壮大な旅が始まるのだ。