青い空、
さらさらした風が開けた窓から入ってくる。
それと一緒にレースカーテンが揺れる。
その風が貴女の黒く艷やかな髪に触れて靡いて、
貴方は気持ちよさそうなあくびをする。
『今日はクーラーがいらないくらい涼しい日だね。』
そんなことを言って向日葵のような暖かくて柔らかい笑顔を見せてくれる貴方。
そんな様子を瞬いて保存する。
一瞬の日常。
9月に入って暫くが経った。
相変わらず暑い日が続き、早く涼しくならないものかと毎日天気予報を気にしてしまう。
それでも、わたしは休日に外へ出る。
理由は簡単、”彼ら”に会いに行くためだ。
この退屈な日々も、うだるような暑さも、”彼ら”といれば気にならなかった。
しかし、今日は違った。
「あれ…?」
いつも”彼ら”が集まるショッピングモールの屋上で、いつもと同じ時間に待っていたが、一向に”彼ら”が現れる気配がない。
おかしいな…とわたしは辺り一帯を探してみたが、それらしい人はいなかった。
「…」
どうして、と考えた時にわたしの頭をよぎったのは、先週の光景だった。
『お前、さっさとこの場から逃げろ』
そう言われてわたしは”あの場”から逃げ出したのだが…結局あれは何だったのだろう。
突然知らない女の子が襲いかかってきて、ネクロマンサーがそれに応戦して…
どう考えても、あれは異常な光景だ。
今 きみの声が必要って
うまく言えないままでいる
誰のためでもない言葉
ぼくにだけ教えてほしいよ
乾燥機つきの風呂場にひとり
ぐしゃぐしゃになって風邪をひく
今 きみの声が必要なんだ
うまく言わずに すべて言ってほしい
僕には僕のことしかわからない。
誰かを必死でわかろうとしても、それは所詮、その人のことを必死でわかろうとする僕がわかるだけ。
それでもそんな僕がわかるだけいいのかな。やっぱりわからないな、僕のことだって。
世の中はわからないことばっかりだ。ただここに来たことはわかる。なんか会いたかったんだな、ともわかった。
おととい面白いお話を思いついたから、まずはあらすじだけでも聞いてほしい。
舞台はとある地方都市“彩(いろどり)”。
多くの芸術家が居住・活動し、市民生活に芸術が当たり前のように存在することから“芸術都市”と呼ばれている。
そんな中、世界各地で芸術が消えていく事象が発生。
彩市も例外ではなく、徐々に生活から芸術が消えていく。
世界の芸術を守り、支えてきた秘密組織“フォールム”はこの事態を危ぶみ、“創造力”で戦う戦士“リプリゼントル”の素養を持つコドモたちを探し始める。
素質あるコドモたちは“フォールム”にスカウトされ、芸術を消し去る怪物“エベルソル”との戦いに身を投じていく。
…てな感じで、魔法少女ものやプ◯キュア的な雰囲気の物語です。
鬱要素はありそうでそんなにない感じです。
で、なんでここに書き込んだかと言うと、この物語のタイトルが決められないんですよ。
自分ってそんなにタイトルセンスがないので、中々いいタイトルが思いつかないんです。
だからここのみんなに協力を仰ごうと思いました。
タイトルの要件は、「サブタイトルがない」「助詞を複数使わない」「やたらめったら長くない」これだけです。
どういうのでもいいのでいいタイトルが思いついたらレスお願いします。
ちなみに参考ですが、作中用語は「フォールム」は「FORUM」、「リプリゼントル」は「representor」、「エベルソル」は「eversor」です。
今の所は小説やマンガにしてどこかに投稿する予定は立ってないけど、いつか小説かマンガにしたいと思ってます。
どうも、藍色のそらりんごです!
先日立ち上げた企画、『Shout.』の開催期間が折り返し地点に到達しました!
まだまだご参加待ってます!
ぜひ貴方の声を聞かせてください!
「……! もう1人……!」
攻撃の実行者を確認しようと振り向こうとするローズだったが、それも叶わず刃に触れた腹からローズの肉体は爆ぜ飛んだ。
「…………⁉」
辛うじて残った胸より上が地面に転がり、ローズの目に敵の正体が映る。
蹄が生え、地面に力強く踏ん張る四肢、背中側がより強固に武装された重厚なプレート・メイル、何より、額から生える湾曲した刀身。
(リノセラス……? ……いや、これは……!)
ローズの目が見開かれる。一見、犀のようであったその生き物は、武装によって猛獣に似た姿を得たメタルヴマであった。
「ふむ……我が異能で殺してやりたかったが……まあよくやった、“隕鉄刀”」
”天鉄刀”から『隕鉄刀』と呼ばれた犀のようなそのメタルヴマは唸り声をあげ、ローズの頭を蹄を模した長籠手で踏みつけた。そのまま踏み砕こうと力を入れたその時。
「貴様アァッ! ローズちゃんに、何をしているッ!」
ルチルの怒号と共に叩きつけられた最大威力の水晶柱によって、“隕鉄刀”は轢き飛ばされた。
「ルチル……“流星刀”は……?」
「追い払った。アメシストは動けなくなってる。もう喋らなくて良い、すぐ逃がしてあげるから待ってて」
「うん……“天鉄刀”と“隕鉄刀”だ。ルチルでも勝てるか怪しい。……気を付けて」
消え入りそうな声でルチルに伝え、ローズはそのまま気を失った。
「う、うー」
クリスタルは思わずうなだれたが、すぐに顔を上げた。
「あ、そーだわたしこの後用事があるんだったー」
わざとらしくそう呟くと、クリスタルはじゃ!と指を鳴らしてその場から消えた。
「あ、ちょっと待て!」
ルビーはそう言ってクリスタルを止めようとしたが、目の前で消えられてしまって力なくうなだれた。
「…全く、クリスタルらしいわね」
自分が面白そうなことを始めては、都合が悪くなるとすぐ逃げる…とエメラルドは呆れたように呟く。
「仕方ないよ」
それがクリスタルだもん、とサファイアはこぼした。
「…それで、どうするのルビー」
その子のこと、とエメラルドはルビーに聞く。
「生み出した当人に逃げられてしまった訳だし」
そのまま放っとく訳にもいかないしね、とエメラルドは呟く。
「うーん、じゃあ…」
ルビーは腕を組んで下を向いてこう答えた。