表示件数
0

To K.

まだ夢を見ていたい
今を受け止められる程
まだわたしは強くない

0

櫻夜造物茶会 Act 25

ナツィはため息をついた。
「お前ら、もうついてくるんじゃねぇぞ」
危ないことに巻き込まれるかもしれないからな、とナツィは言う。
「分かったか、お前ら」
「うん」
分かった、とキヲンは明るく答える。
「ごめんねナツィ」
かすみは謝った。
「分かったんなら、いい」
とりあえず帰るぞとナツィは元来た道へ向かう。
「キヲンは特に保護者が心配してるだろ」
ナツィがそう言うと、キヲンはうん!と明るく頷いた。
そしてナツィの後に続いた。
他の3人も歩き出した。

〈櫻夜造物茶会 おわり〉

0

夜になったら
毛布をかぶって
ホットミルクを飲もう。
そして僕は、
確実にミルクで火傷をするんだろうな。

0

とある小説について。 No.3

さて、地獄への扉を盛大に開け放った俺だが。
Q.具体的に何をしたか。

A.近道である交番の前を通った。
そう。言ってしまえばそれだけのことだ。
と言うか誰も、
「飲み会で電車がヤバくて駅まで走る時、近道の交番の前を通ったら幼馴染に再会してしまい、なんだかんだで巡り巡って◯にました。」
何て訳分からんことになるとは思わない。思う奴が居たら是非お目にかかりたい。
そして。
「おい、あんた...優、か?」
「⁈蘭?」
再会したのは、同郷の幼馴染、加谷蘭(かたにらん)だった。名前的に勘違いされそうだから言っておくが、蘭は男だ。かなり小柄ではあるが男だ。
これ以上言うと消されかねないから言わないが。

0

21:27

おつかれさまのチョコレートを
もらい続けたいがための僕の残業に
小さな愛をください。

1

深夜の珈琲占い  No.2

そんな訳で、今日も結局朝食と訓練だけになった訳だが、午後はそうもいかない。依頼人の所へ出かけなければならない。依頼人の御婦人の愚痴が酷いので省くが、今日の依頼はこうだ。「クリアウルフの駆除」。
ーー魔導士の仕事は、警告等を与えるだけではない。こう言った常人では手に負えないもの、所謂「魔獣」の駆除、捕縛も請け負う。

「駆除...ですか。捕縛、ではなく?」
「ああ。勿体無い。クリアウルフは生け取りが一番高値が付くのに。」
「駆除、と言うことは、市場に出せないレベルのものなのかもしれないですね。」

ーークリアウルフ。通常のオオカミとそっくりであるが、透明になって獲物を狩る。更に氷雪系の魔法を使う為、市場価値も高い。ただし、稀に魔力が低く、魔法を扱えない個体が存在する。その様な個体は市場価値も低いので、大体は殺して毛皮、牙を売る。

「成程ねぇ、出発は?」
「四時です。」
「わかった。それと、ワイヤーを用意してくれるかな。」
「?わかりました...」

2

深夜の珈琲占い  No.1

「マスター!マスター!すっかり遅刻ですよ⁉︎何してるんですか!起きてください〜‼︎」
と、起きろコールをしながら階段を駆け降りる騒音、彼の名はミル。ここの「マスター」の唯一の従者である。
この国では「魔術師」が非常に重宝されており、
特に、人々に助言や警告を与える魔術師は「魔導士」の称号を与えられていた。そして、ここの「マスター」は、この町でただ一人の「魔導士」であった。
「うーん、あと五分、あと五分だけ...!」
そう唸りながら起き出してきた13歳位の少女。
彼女が「マスター」こと町でただ一人の魔導士、
「夕暮れの魔導士」。名をリンネと言う。
「私は『夕暮れの魔導士』だよ...?仕事はいつも夜からじゃないか...あと五分で善いから寝かせてくれよ...」
「駄目です」
「寝かせてください...!」
「丁寧に言い直しても駄目です。」
「ケチ...」
彼女は低血圧なのも相まって、朝は本当に起きない。更に面倒くさがりという事で、午前の書類仕事は本当にやりたがらない。まぁ、彼女でなくても構わない様な資料整理等が主なので無理もない。
と言うかそもそも、午前は朝食と訓練でほぼほぼ終わる。今日が特に早かっただけとも言う。

2

プチ企画だよー

突然ですが「主従関係」っていいですよね。
関係性はどうであれ、「主人」と「従者」って言葉になんか魅力を感じません?
だから「主従関係」が話の中心となっている物語がぼくは好きなんですけどね…という訳でプチ企画です。
「主従関係」が出てくる文芸作品を書いてみてください!
形式上でもちょろっとしか出て来なくても構いません。
なんでもいいので「主従関係」が出てくる作品を色々見てみたいんじゃあ!
てな訳で、よろしくお願いします。
ちなみに参加作品の形式・長さ・ジャンルは問わないし投稿期間も特に設けないので、参加作品にはタグに「ぼくのわたしの主従関係」を必ず付けて投稿してね。