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お話をつくってみたいものだ、と思う。
とだけひとまず文字に落としてみる。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 18.メドゥーサ ㉓

「…メイをここまで連れ出したのは、アンタか‼」
ネロはそう怒鳴るが、少女はうふふふふと笑うばかりだ。
「そんな事はどうでも良いわ」
両目を暗赤色に輝かせた少女ことヴァンピレスはこう続ける。
「2人共、わらわの餌食になって?」
そう言って彼女は白い鞭をどこからともなく出すと、それを思い切り振り回した。
「危ない‼」
いつの間にか異能力を使うのをやめた耀平は思わず飛び出す。
ネロは咄嗟にメイを突き飛ばすと、どこからともなく黒い鎌を出してヴァンピレスの伸びてくる白い鞭を受け止めた。
「ネロ‼」
メイは困惑した顔で叫ぶ。
ネクロマンサーは具象体同士のぶつかり合いに苦悶の表情を浮かべた。
「これは、どういう…」
「ボクに構わず逃げろメイ‼」
メイの言葉を遮るようにネクロマンサーは怒鳴る。
「ほら、逃げるぞ」
耀平がそう言ってメイを立たせようとする。
しかし、メイは立たない。
メイの目はヴァンピレスと戦うネクロマンサーの姿に釘付けになっている。

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我流もの書きスタイル:キャラクターの強さ編

ナニガシさんが小説を書くと大抵バトルアクションものになっちゃうわけなんですが。
絶対無敵!最強チート!って感じのキャラクターだけは絶対に作らないようにしている。

だってどっちにも勝ち目が無いと面白くないじゃない。勝敗が確定してたらそれは最早『戦い』じゃねえのよ。こっちは戦ってるのが見てえんだ。

ナニガシさんは互いに殴り合っていてくれないと気持ち良くないタイプの人なので、弱点や攻略の余地は用意するようにしている。相性的にこのカードだとまず勝ち目無いな?って場合は、倒す以外の勝利条件を用意するようにしている。

なお、強い奴は自分の強みも弱みもよく分かっているし弱みをカバーして強みを押し付ける方法に精通しているのでまず負けようが無い模様。

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視える世界を超えて エピソード3:人怖 その④

「ちょ、ちょっと待ってください種枚さん⁉」
流石に命の危険を覚え、無理やり割って入る。
「ア?」
何故彼女が急に怒り出したのか、タイミング的にはおそらく『人怖』に関係してるんだろうけど、兎に角何としても彼女を宥めなければ、自分が死ぬ。
「良いですか種枚さん、自分は昔っから身を以て人間なんかより恐ろしい存在の、その恐ろしさを体験してきた人間ですよ⁉」
「………………それもそうか」
説得は成功したようで、種枚さんが瞬きをすると両眼は人間のそれに戻り、手も下ろしてくれた。
「悪かったね、突然ブチ切れたりして。どうにも地雷なんだ、『一番怖いのは人間』ってのが」
「そうなんですか……」
「それよりこの塀、どうしたもんか……」
種枚さんは塀に開けてしまった穴を見つめて思案している。よく見てみると、塀の破片は残らず凍結に巻き込まれ、思ったより目立った跡は残っていない。
「……このままでもバレなかったりしないかね?」
「流石にそれは無理があるんじゃないですかね……?」
それよりも何故凍っているのかということが気になる。
「……ん、この氷、気になる?」
「え、まあはい」
「私が熱くなりやすいタチってのは言ったっけ?」
「言われましたね」
「ほら、気持ちが昂ると熱くなるって話だったろ? 逆もまた然り、って奴さ」
「それで氷が張るレベルの低温になれるんです?」
「致死レベルの高温になれるんだから、この程度の低温になれても自然じゃない?」
「自然かなぁ……」

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クリスマス小説プレゼントNo.3

2 始まり
「まぁ、俺の出生の話からするのが妥当か。それで良いな?」 「はい!お願いします!」

俺の生まれは、東方のどこかだったらしい。
ただ、物心ついた頃には、北方の山の側の村に住んでいた。
父親は居なかった。何でも、俺が生まれる直前に、傭兵の仕事中亡くなったそうだ。
そして俺が四つの時に、母が再婚した。
相手は北方の貴族。
弱小貴族だったが、俺と母親、その貴族の前妻の子供2人を養える位には財力があった。
当主が倹約家だったのも大きかったかもしれない。
6つの頃には学校へ入学して、2年生になるまでは平和に過ごした。

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月の魔女

「にしても今日はなんか大変だったな…」
ヴィオラが身体を伸ばしながら呟くと、ニトがコーヒーを淹れながら思い出したように言った。
「あ、そうだお遣い行ってきてくれる?」
「えっ…な、え?まってもう夜…」
「行ってきてくれる?」
「…はい(圧を感じるなぁ)」
ヴィオラがしぶしぶ受け取って答えると、ニトは眷属の狸を呼び寄せて鞄に変化させた。
「遠いけど、お願いね」
ニトに出された指示は複雑だった。少なくともヴィオラには難解だった。しかも都市部から離れた慣れない森に入ったせいで、池に落ちたり熊に追いまわされたりと散々だった。
「はぁー…」
すっかり疲弊して目の前の建物の扉を開けると、ふわりと甘い匂いがした。
「いらっしゃいませ」
ヴィオラが顔を上げると、三つ編みでスーツ姿の女の人がいた。
「お嬢さん、ここに来るのは初めて?」
「え…あ、はい」
「迷ったの?」
「いや…あっ!そうそう!ニト様のお遣いで…」
「そう。全く…人使いの荒さは変わってないな」
彼女はため息をついた。
To be continued…

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ポエム掲示板クリスマスフェスタ2023 あとがき

どうも、テトモンよ永遠に!です。
この書き込みは12月25日まで開催していた企画「ポエム掲示板クリスマスフェスタ2023」のあとがきになります。
本当は昨日書き込む予定だったのですが…思いっきり忘れてました(笑)
まぁ少しの間お付き合いください。

今回の企画は大学からの帰り道にふと思いついたものでした。
電車の吊り広告で確か神宮外苑のクリスマスマーケットの宣伝が下がっていたので、それを見て思いつきました。
経験上こういうタイプの企画は参加しやすいっぽいので普段より多くの人が参加してくれるだろうと思ってはいたのですが…思ったより多くの人が参加してくれてめちゃくちゃ嬉しかったです!
古参の方も、最近ここに書き込むようになった方も、たまにしか現れない方も、久々に見る方も、色んな生徒の作品を見られて楽しかったです。
皆さんご参加ありがとうございました。

さて、これであとがきは終わりにしようと思ったのですが、最後に1つ宣伝をば。
来年、新年明けて早々にまた企画を開催しようと思ってます。
ですが手元に3つあるアイデアの内のどれにするか迷ってるんですよね〜
と、いう訳で只今どの企画をやってみたいかアンケートを行っております。
投票で1位になった企画を1月から開催する予定ですが、2位以降も後々に開催する予定です。
なのでお気軽にご参加ください。
では今回はこの辺で。
テトモンよ永遠に!でした〜