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魔法(2)

私は、香山リア。
中学3年生。
卒業まであと残りわずか。
私には、ずっと好きな人がいる。
葉山レン。
イケメンでも無いけど、ブサイクでも無い系のキャラ。
そこが私の好きなところ。

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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 19.チョウフウ ⑬

「まさかソイツ、ヴァンピレスと繋がっているんじゃないだろうな?」
思わぬ耀平の言葉にわたしはえ、と驚く。
「な、何で…」
だってあの子は普通の…とわたしが言いかけて、いやと師郎が割り込む。
「あの女からは異能力の気配がしたぞ」
「え」
わたしは思わず唖然とする。
師郎は気にせず続けた。
「ヴァンピレスに協力する異能力者なんて考えられんが…ありえん事はないな」
脅されて協力している可能性もあるしと師郎はうなずく。
黎もうなずいた。
「えー…」
わたしはついポカンとしてしまった。
お昼頃絡んできた穂積が異能力者なんて…
でもそうだとしたら、どんな形でヴァンピレスと協力しているのだろう。
やっぱり、異能力を使って?

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視える世界を超えて エピソード6:月夜 その④

「仕方ないなァ。軟弱なお前のために、一度休憩するとしようか。畜生、まだ暴れ足りないってのに……」
もう1枚のパーカーを脱いで腰に巻きながらそうぼやく種枚に溜め息を吐き、鎌鼬は思い出したようにポケットから缶コーヒーを取り出し、栓を開けた。
(…………あ、師匠。また角生えてる……)
コーヒーを飲みながら、鎌鼬は苛立ちながらシャドウボクシングをする種枚の姿をぼんやりと眺めていた。彼女の額、両の眉の上には、頭蓋が内側から盛り上がったような短い角が生えており、また口の端は通常の倍ほども裂け、肉食獣のような牙が隙間から覗いていた。
(あの人、興奮が極まるとちょっと見た目が人間から外れるよなぁ……。俺なんかよりよっぽど生きてちゃマズいんでは?)
飲み切ったコーヒーの空き缶をどうしようか少し悩み、鎌鼬はそれを結局元のポケットに仕舞い直した。
「ンア。休憩は終わったかい?」
鎌鼬の動きを目敏く見とめ、種枚が振り返る。その全身からは濃い湯気が立ち上っていた。
「いや、もうちょいゆっくりさせてくださいよ……」
「チィ、つまらん」
「師匠、もう少し落ち着いてもらって……」
その時、重い衝撃音と振動が二人の下に届いた。
「ッ⁉ 師匠、今のって!」
音のした方向を反射的に見た後、鎌鼬はすぐに種枚の方に振り返る。彼女の表情は、鎌鼬の予想通り残虐に歪んでいた。
「今日会った奴、どいつもこいつも軽くて物足りなかったんだ」
そう言って瞬間移動並みの速度で音源に向けて駆けて行く種枚を、呆れたように溜め息を吐いて鎌鼬も追いかけた。

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完走記念

こんにちは、動く点Pです。昨日暖かったのに今日寒いっすね、体調大丈夫そうですか?風邪引かんようにしてくださいね。

本題です。少年少女色彩都市終わりました!参加してくれた、何かが崩壊している者さん、テトモンよ永遠に!さん、ありがとうございました!初めての試みでしたが大したトラブルもなく…良かったです、ほんとに。
ところで、私そろそろテストあるんです。もともと低浮上気味でしたが、一応報告を。来週の月火水はほぼ確定で浮上しないです。

ほんと体調気をつけてくださいね、また会いましょ〜

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少年少女色彩都市・某Edit. Agitation & Direction その⑧

「ロキ、今何時だ?」
「16時半。そろそろ演奏会も終わりかな?」
再び市民会館正面に戻り、新たに出現したエベルソルの群れに対応しながら、タマモとロキは軽い口調で話していた。
「そッかー。それじゃ、お客が出てくるまでにもうちょい片付けとくかァ」
「あいあい」
応戦を続ける2人の下に、ぬぼ子が現れた。
「二人とも、さっきはありがとう。こっちはもう落ち着いたから手伝いに来たけど……平気そう?」
「あっ、姐さん」
「ぬぼさん。そんな事無いです、助けてください」
「はいはい。じゃあちょっと退いてね?」
ぬぼ子が前に出て、巨大なブロックを生成する。それを更に数十個に複製し、一斉にエベルソルらに叩き込む。コンクリートで舗装された歩道が質量と速度によって粉砕された代わりに、正面から襲い来る大群も1体残らず押し潰された。
「……なァぬぼ姐さんどうすンだこれ。帰りとかエグい歩きにきィぞ」
「いやぁ……その……とりあえずは私が描いて応急処置、かなぁ……」
「んじゃ、頼みますよ姐さん。俺らは絵なんか描けないんで、ヨソの後片付けに行きますからね」
「それじゃ、お疲れ様です。ぬぼさん、頑張ってください」
2人はぬぼ子に頭を下げ、他のリプリゼントルの持ち場に向かった。
多くの場所で、戦闘は既に終了しており、僅かに残ったエベルソルにも、余力を残したリプリゼントルが対処している。
「俺らは暇だなー……」
「ねー……」
彫刻の個展が開かれているとある展示室の前を通過しようとしたとき、2人の間をレーザー光線が通り抜けた。
「……何今の」
「……多分、この辺で戦ってる奴がいるんだろうなァ……」
展示室の陰から顔を覗かせると、ガラスペンで生成したライフル銃と大楯を装備したリプリゼントルが、4体のエベルソルと交戦していた。