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逃鷲造物茶会 Act 6

「…じゃあ自分はお店のお手伝いに行ってきますね」
かすみがそう言うと、エマははーい行ってらっしゃーいと返す。
「あなたをここに匿っていることはマスターに秘密だから、せめて自分の部屋に行ってください」
ここは昼間に人が出入りするから、とかすみは付け足す。
エマは分かったわ、と頷く。
「じゃあ、自分はこの辺で」
かすみはそう言うと物置から立ち去った。
エマはその様子を静かに見送った。
「…」
物置に1人きりとなったエマはさて、と呟く。
「これからどうしようかしらね」
あんまりあの子のお世話になる訳にはいかないし、とエマはテーブルに頬杖をつく。
「ま、ここにいる内に回復できれば…」
エマがそう言いかけた時、閉まっていた物置の扉のドアノブがガチャと音を立てた。
「?」
かすみかしら、と思いながらエマは扉に目をやった。

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fate destroyer

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当然だが、そんな大人数に一人がかなう筈はなく。
あっさりと捕まり、キャラバンの行き先を吐くまでボコボコにされる事になった。
その間俺は。

(あー、多分あの辺りの切り傷は跡になるだろなー)

ぼーっとしていた。
心ここに在らず、がよく似合う感じで。
ぼーっとしているような状況では決してないが、一周回っておかしくなっていたのかもしれない。
俺の意識がこちらに帰ってきたのは、目の前で喋っていた男が倒れた時だった。

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Daemonium Bellum RE:堕ちた明星と狼 Act 6

「ん、ンなワケねーよ」
「嘘つけ〜」
サタンはアモンの前に回り込んでからかう。
「本当はぼくのことが好…」
そう言いかけた所でアモンはバッとサタンの口を塞ぐ。サタンはもごもご言いながら抵抗するがシッとアモンが人差し指を立てたことで動きを止めた。
「…何かいる」
アモンがそう呟いて辺りを静かに見回す。サタンも周囲に目を配ると、確かに何かの気配を感じられた。
「これって…」
「ああ、これは…」
2人がそう言った時、少し離れた茂みの中から矢が飛んできた。
「⁈」
2人は咄嗟にそれを避ける。そしてアモンは腰に帯びている長剣を矢が飛んできた方に向けて投げた。すると茂みの中から白い独特の制服と白い翼を持ち、弓矢を携えた天使が飛び出してきた。
「やっぱり天使か‼︎」
アモンはそう声を上げて蛇のような尾を持つ狼の姿に変身し、茂みの中にいた天使に飛びかかる。しかし天使は空中に飛び上がって避けた。
「‘}+<=!」
アモンは唸って口から火炎を吐くが、そこへ上空から矢がいくつも降ってきた。
「⁈」
アモンは即座にそれを避ける。上空を見上げると先程倒した天使たちが舞い降りてきた。
「…やっぱり、仕組まれてたんだ」
サタンは上を見上げながら呟く。
「君を街中から森に追い込んで、逃げられなくしてから倒す…」
下っ端天使らしいやり方だねとサタンはこぼす。アモンは静かに頷いた。