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鉄路の魔女 〜Megalopolitan Witches. Extra 1

「鉄路の魔女 〜Megalopolitan Witches.」のおまけ…というかキャラ解説編その1です。

・“丸ノ内線の魔女”スカーレット
一人称:あたし
武器:大鎌
赤い長髪に黒いノースリーブワンピース、真紅のファーコートに赤いパンプス、網タイツと華やかな容姿の魔女。
性格も明るくフレンドリーで仲間思い。
時々他の魔女の戦いに首を突っ込むこともあるが、これは彼女なりの思いやりである。
唯一の姉であるオレンジとはかつて仲が良かったが、幻影に対する向き合い方の違いから現在は袂を分かっている。
ちなみに“地下の魔女”の中では古参の部類に入る。

・“日比谷線の魔女”シルバー
一人称:私
武器:ナイフ
短い銀髪に袖なしのストリート風ジャケットを羽織った魔女。
口が悪く他の魔女との馴れ合いを嫌う、同族嫌悪するタイプ。
しかし文句を垂らしつつ仲間のために戦ったりもする。
スカーレットのことが中々好きになれない。
余談だがナニガシさんの遅刻作品のキャラとモチーフが被ってしまった(こっちが中々モチーフを出さなかったのが悪い、ごめんなさい)。

・“東西線の魔女”スカイ
一人称:僕
武器:打刀
空色の長髪を高い位置で束ね、銀と青のジャケットとスラックスを着こなした魔女。
紳士的で落ち着いた“地下の魔女”きっての常識人。
妹のグリーンのことを心から可愛がっており、彼女のためならなんだってする。
設定上はバーミリオンやカナリアとも仲良くやっている。

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暴精造物茶会 Act 16

「まだ未熟な学生魔術師の使い魔だから、何かとんでもないことをするとは思えないんだけど…」
ピスケスはそう呟くが、ナツィはそうとは限らないだろと真面目な顔をする。
「ああいうちびっ子は危なっかしーんだよ」
誰か年上が付くべき…と言いつつナツィはテーブルの上の自分のティーカップに手を伸ばす。
しかしティーカップに触れる直前にぴたと動きを止めた。
「?」
何かに気付いたようにナツィは顔を上げる。
かすみはどうしたのナツィと尋ねると、ナツィは暫くの沈黙の後口を開いた。
「…今、気配がした」
ナツィがそう呟くと、ピスケスはそうねと頷く。
「明らかに近くで大きな魔力が動いたような気配がしたわ」
露夏も静かに頷く。
「魔力の気配って…」
かすみがそう言いかけた時、建物の階段の方からキャーッという誰かの悲鳴とガシャンという大きな物音が聞こえた。
「⁈」
部屋にいる4人はバッと顔を上げる。

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鉄路の魔女:あんぐら・アングラー その①

日没直後の薄暗い街の中を、2人の少女が駆けていた。
人々が帰宅する時間帯、その人ごみをすり抜けながら、彼女らは立ち並ぶ商店の屋根の上を這いずるように逃げる大鯰を追跡していた。
「やっばまた下りようとしてる。キンちゃん!」
「分かってる!」
キンと呼ばれた魔女が、クロスボウで矢弾を発射する。放物線を描いて屋根に着弾したそれは小規模な爆発を起こし、大鯰の進行を妨害する。
「ナイスぅ」
「いぇーい」
走りながら2人はハイタッチを交わし、そのまま駆け続ける。
「このまま人少なめのエリアに引っ張って殺そう」
「りょーかーい」