俺達は山から降りて優真に教えてもらった通りの道を行き謎の洞穴を見つけた、中には行ってみるとそこにあったのは広大な地下帝国だった。エレベーターに乗って下に降りると、きちんとB2と書いてあった、俺達はB8で降りると、そこにいたのはドアーフだった、そうここはドアーズ王国なのである。ドアーフとは鍛冶を中心で作っている。そしてこのドアーフ王国はF2からB10、12階層でできていて、F1からB3までがノーマルドアーフが住んでいて、B4からB7がスーパードアーフと呼ばれるドアーフでB8からB10がマスタードアーフと呼ばれるベテランのドアーフだ。そして俺たちの前に立っているのは、ベテランのドアーフのグルスさんと呼ばれる人は、完璧な鍛冶屋である。グルスは孤高の剣王 楠茂の名刀、無去邨(むさむら)を打ったど偉い人で、他にも拳王の武器などを作っている方たちがここに住んでいるらしい、だがここは前まで呪いの岩壁と呼ばれていたらしい、1話でいた男が言ってた。(書いてません……、スミマセン)そして優真さんはここのB5階のドアーフに刀を打ってもらったらしい、グルスさんが口を開いた。「お前、いつまで立ってるんだ、お前みたいな虫けらはB2階層にでも行っとけ。」ソレを聞いた二人は下がろうとしたが、俺は動かない。「おい聞いてんのか、さっさと消えろ!!。」俺は、覚えたての獣拳士のスキルを使った、そのスキル名は狼乃眼爪(マガネシア)このスキルは自分を血に飢えた狼にしたように相手を睨見つけるというものであるソレを見たグルスさんは、言った。「お前もしかして、孤高の剣王を受け継いだのか?。」俺がうなずくとグルスさんは言った。「ついてこいと。」俺達はグルスさんについていった、その後ろで何者かが笑っていた。
「さて……これで百鬼夜行は44名。あと5人くらい知らない子がいるはずなんだけど……あ、君達。鼓笛隊! おいでー」
白神の呼びかけに、3体の付喪神が近寄って来た。
「うふふ、君たちのことは覚えてるんだぁ。盛り上げ役になってくれそうだったからね」
白神に群がる手足の生えた琵琶、琴、鳴子の3体を見下ろし、平坂は溜め息を吐いてそれぞれに紙製の札を貼った。
「時に白神、『鼓』も『笛』もいないようだが」
「えっ……じゃあ……ブラスバンド?」
「真鍮製の楽器は1台も無いがな」
「じゃあ何て呼べば良いのさぁ」
「好きに呼んでやれ」
「じゃあ駄目出ししないでよぅ」
「……さて、これで白が4、黒は45のうち5か」
白神を無視し、平坂は木製の杭を5本用意した。
「……なあ白神。いっそこいつら全員まとめて吹き飛ばせばどうだ」
「許すわけ無いよね?」
「チッ……なら、顔を覚えている奴だけでも分けておけ。俺は不届き者を消し飛ばす準備をする」
「りょーかーい」
リュックサックが湿っている。雨がしとしと降り出した。玄関に折り畳み傘を置いたままだったことを思い出した。雨が水溜まりを打ちつける音を聞きながら、地面を踏みつける。公園でサンドイッチを食べて帰ろうとスマホのマップで公園を探しながら歩いていた。あ、と、ふと足を止める。自然と足がいつもの抜け道に向かった。高校生に会うということは高校生くらいの歳のトタにとっては辛かった。ただひたすらあの自動販売機を目指す。大通りはご飯屋さんの昼メニューと夜メニューの入れ替えがあっている時間であることに加えて雨が降っているからか人がまばらだった。自動販売機の横には高校生Aの姿がない。その場所で開封されていない水のペットボトルが雨で濡れていた。トタが置いたものよりずっと多い、キャップの近くまで入っている水。服の裾でペットボトルを拭いて、リュックサックに入れる。靴屋さんを曲がると見慣れた景色が広がっていた。喉が渇いていることに気づいて、ペットボトルを開ける。ごくごくと小気味良い音を立てて、喉を通るいつもの水はいつもに増して美味しかった。
「ただいま。」おう、おかえり。と返ってくると斜め前に視線を置いたまま、帽子を深く被り直した。くせっ毛のせいで上手く帽子が浮き上がってくる。何度も繰り返しているうちに、見ていたらしくクスッと笑われた。トタもつられて口角が上がる。目のやりどころを探して外を見ると、雨が降っていたことを思い出した。