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赤い実

知る 散る 満ちる
書く 描く 語る
探す青い鳥 追う理由
春似合う花 風に揺らる

見る 聞く 光る
挿す 去る 可惜る
拾う赤い実 香る鼻腔
夏に会う花 風と出会う

率く 往く 振り向く
立つ 経つ 笑う
沈む白い日 眩しがる
秋に咲く花 風は染まる

秘す 傷ず 癒える
待つ 明日 明る
探す黒い瞳 輝きぬ
冬知らぬ花 風が歌う

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無銘造物再誕 Act 8

「…はぁ」
自宅の玄関の扉を閉めた寧依は思わずため息をつく。
「まさかこんなことになるなんて」
ポツリと彼女は呟くと、マンションの廊下を静かに歩き出した。
「わたしは術式を組んだだけなのに」
どうしてこう…と寧依が言いかけた時、不意にマンションの通路の柵の方からご機嫌よう、と声をかけられた。
思わず彼女がそちらの方を見ると、白いノースリーブワンピースを着た青い長髪のコドモが通路の柵に腰かけていた。
「…あなたは」
「元気そうね、万 寧依(よろず ねい)」
青髪のコドモはふふふと微笑む。
「この間渡した魔石と“説明書”はどうだったかしら?」
「どうもこうも、面倒なことになってるんだけど」
どうしてくれんのよと寧依は腰に両手を当てる。
あら、術式を起動させたの?と青髪のコドモは口に手を当てた。

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not

あなたには辺鄙でしょうが

私には大切な地元です。

do not.

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あかの王女さま

ちょこっと焦がしたバターと煌めく林檎
からめてきゃらめて キャラメルきゃらめる
あかいろ きいろ オレンジいろ
葉っぱのグラデーション
落ち葉蹴っ飛ばしてるわたしの横で
たのしそーにわらって また
木漏れ日浴びてはしゃいで また
こんな素敵な日に また

秋になったら また、ね。