なにか強いのでこびりついたの
落とそうか まわそうか
ついた傷とか つけたシミとか
戻そうか 洗おうか
たっぷり浸して お湯でとかして
ほぐそうか
そしたらまたふたりで 笑おうか 飛ばそうか
「⁈」
キャスは突然のことに驚き、自分の槍を取り上げたなにかが地上に舞い降りてくるさまを見る。
キャスの目の前には、白い体表に水色の結晶のようなツノが生えた飛竜がキャスの槍を咥えて立っていた。
「お前…」
“商会”を裏切るっていうのか⁈とキャスが怒鳴ると、飛竜は唸り声を上げて翼と一体化した腕で槍を持つ。
そしてキャスに槍を突きつけた。
暫くの沈黙の中キャスと飛竜は睨み合い、その様子をナツィとキヲンは見守る。
そこへピスケス、露夏、かすみも駆けつけた。
「…」
キャスを見つめる飛竜は不意に薄水色の長い癖毛が特徴的な、額に結晶のようなツノが生え、背中にトゲのあるコドモに姿を変えた。
「別にウチは“学会”に与しようだなんて思ってないよ」
ただソイツを倒さないでやって欲しいってだけだ、とそのコドモはキヲンに目を向ける。
その声を聞いて、キヲンは目を丸くした。
なぜならその声はトゥイーディアのものだったからだ。
キャスはそんなの…!と言いかけるが、薄水色の髪のコドモはやめとけキャスと遮る。
「すっげぇなぁ、でけぇよ。あっちゅうまにこんな所だし」
走る私の肩に乗りながらノアがそう言った。
街はすでに見えない程遠い、前線からも近いから爆発音が木霊していた。
「ま…まぁな。それよりもう少し…だ…?うん?」
私のレーダーに何かが反応した、何だ?
何かとてつもなく大きな…エネルギーの塊のような…まさか…!?
「どうした?」
「…マズイな」
考えなくても感じる根源的な恐怖
こんな反応など一つしかない、間に合わなかった!
私はいつの間にか、頭が指示を発するより前に走っていた。
「わ…わわっ!どうしたどうした!」
そのまま私の降下してきた船に飛び込んで起動していた。
「なんなんだこれ!ソロウ、何をすんだ!」
「惑星軌道を脱出する!ヤツが…ヤツが来た!■■■■■が!」
「な…なんだって?」
「この星は喰われる!■■■■■に!」
正直、私自身パニック状態であった。
私とて魂に刻まれた恐怖には抗えない
船が浮く、確か亜高速航行は一回分ならあったはず
だが、船が飛び上がることはなかった。
それどころか、逆に地面に押し付けられるような…
「なんだ!」
「う…うげぇ…助け…」
ノアが船の床にに押し付けられている、まさかと思い計器を見ると重力異常だった。
「この星でそんなことが…?」
仕方なく、出力をエンジンからバリアに回して外に出てみる。
そこには数人のアヴァスが散開しているのが見えた。
「お、出ててきた。アリエヌス…には見えないな、君エイリアン?火事場泥棒とは節操がないなぁ」
この時間がないときに…
「何だお前たちは」
「フェネクス、泥沼のアナスただいま参上!さぁ、奪ったものを返してもらおうか!」