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飛龍造物茶会 Act 26

「キヲン、相手は“学会”と敵対してる組織の奴なんだからあんまり馴れ馴れしくするなって」
「あ、もしかしてボクが夕方に見た空飛ぶなにかってトゥイーディアだったり」
「キヲン‼︎」
気にせず話し続けるキヲンに対し、ナツィは声を上げる。
その言葉に周囲の人工精霊たちは驚いてナツィの方を見た。
「ナツィ?」
どうかしたの⁇とキヲンに尋ねられて、ハッと我に返ったナツィは恥ずかしそうな顔をする。
「べ、別に、俺はお前のことが心配とかそういうことは思ってないから…」
ただ“商会”の奴とベタベタするなってだけで、とナツィは顔を赤くしつつそっぽを向く。
「おいおいナハツェーラー、嫉妬か〜?」
その様子を見ながら露夏はナツィに近付く。
ナツィはそうじゃないと呟くが、キヲンやピスケスはその様子を見て微笑み、かすみは苦笑いする。
しかしトゥイーディアだけは不思議そうに首を傾げていた。

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10年

未来はもう既に私を見つめているだろう

さて

この手を

あなたは取ってくれるだろうか

それともあなたは私の手を突き放すか

どちらにせよ覚悟は出来ている

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念金

頭に貯まるお金が念金

欲深くしていたり悪いことをすると念金が減る

良い事をすると念金が貯まる

例えば

ボランティアをする

そうすれば念金が貯まる




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星の叫び

亜空間を飛び越えた後、私が操縦室に戻るとノアが伸びていた、おそらくこの亜空間航行も彼がやったのだろう
それにしても、よく操作がわかったな
現在地はさっきまでいたゼノプラネット995の衛星周回軌道だった
さて…とりあえず作戦成功だがこれからどうするか…
エネルギーの残量は…ふむ、さっきの半分か
『ほう?■■■■■■の船とはな』
虚空に響く声、それを聞いていると全身のギアが軋んでいく
「■■■■■…なのか…?」
『いかにも、こんなところで■■■■■■のヤツを見つけるとはな…覚悟せい!』
レーダが故障しそうなほどアラートを発してる、私は無我夢中で亜空間航行を起動していた


「…また、この惑星に戻ってきてしまった」
さっきとは別ポイントに着地しながら私はつぶやく
まさかヤツか あんな近くにまで迫っていたとは完全に想定外だった
「う…うーん…」
後ろで声が聞こえて驚いた、そういえばノアが乗っていたのをすっかり忘れていたのだ
「どうなったんだ?体も重くないし、逃げ切ったか?」 
「あぁなんとか無事だ。最初の亜空間航行はノアが?」
「よくわかんねぇんだけど、体が軽くなったからそこら辺にあったボタン押してたらすごいパワーでぶっ飛ばされたんだ…どういうことなんだ?」
「そうか…ジャンプするときに取り残されたんだな?」
ちゃんと体を抑えてないとそうなる、私も昔勝手に輸送船に潜り込んでそうなった記憶がある
それにしても、それだけされて無事な辺りアヴァスの頑丈さが伺えて興味深い限りだ