表示件数
0

深夜の決意表明

時計の針が頂上に立つ頃、何かに燃えたように
大きな声で決意表明をした…
夢の中では、きらきら輝いてる自分がいた。
でも、目が冴えて明け方になった頃には心が後ろ向きになって虚しさを感じ始める。
そして朝のニュースが始まる頃には、現実へと引き戻される…
なんで深夜だけは、使命感を抱いたように
自分を突き動かせるのだろうか…

0

受信2:10ゼタクリック前

レポート1405
995原住生物と再び接触、一体の鹵獲に成功
記憶メモリーからおおよそこの星の戦闘の現状は把握した
私の支配下におく改造を施し都市に帰還させる
解析してみたが面白い仕組みの兵器だ、『思考』を『物質』に変換させるらしい


レポート1406
都市内に潜入成功
どうやら私が995原住生物と思っていたものはただの兵器だったらしい
旧995原住生物の名称を995鉱物兵器に更新
この995は有機生命体のものだった、以後はこちらを995原住生物と呼称する
それにここは一番エネルギー値が高い
もしかしたら『原石』があるかもしれない
調査を進める


レポート1763
調査を開始してから5ゼタクリックが過ぎた
少しまずいことになった、995原住生物による995外生物の掃討作戦によって惑星■■■■■側も本気になったらしい
都市もいつまで持つのか予測してみたがあまり長くはなさそうだ
それに妙な反応が惑星外縁付近にある、それを見ていると魂に刻まれた恐怖が呼び起こされる
嫌な予感がする
危険な賭けだが、戦闘で破壊されるくらいなら無理矢理にでも原石の確保に向かうことにする
5ゼノクリックの内に絞り込んだ候補地は3つ
とにかく時間がない、私も995に降下しようと思う


レポート----
\(*^▽^*)/

0

満月

「おじいちゃん遊びに来たよ〜」

私母と連れ立っておじいちゃんに修学旅行のお土産を届けた。

またひとつ、母が言葉を吐いた。

「…またそうやって意地を張る、私にどうしろっていうの!」

何気ない会話でも私の心には重くのしかかる。

帰り道はいつもの道、じいちゃんは後に死んだ。

あくる日女の子の友達を連れて出かける用意があった。

「どうしたの?浮かない顔して」

隣の席のうっちゃんは肩をつついて心配してくれた。