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5年生の自分、晒してゴメンよ。(自由帳のなぐり書き)

「真っ赤な手のひら」
真っ赤な手のひらが重なり合って
カーペットを敷いてくれる
それに答えて
私がくるりと回ってみせると
みんな一斉に拍手する
「そんなに叩いて痛くない?」
“ううん、全然痛くない”
嘘だ
だってあんなに真っ赤だもの
それでも
割れんばかりの拍手は続く
「そんなに拍手をしなくても」
ほんの少し
私も赤くなる
だけどもまだまだそれは鳴り止まない

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過去が問題なのではない。めどが立たないことが問題なのだ。

 お母さんって、なんでああいつもむかしのことほじくり返して怒ってくるわけ。うんざりなんだけど。
 更年期障害だろ。
 やっぱりそう思う?
 冗談だ。……過去にとらわれるのは、未来に対する不安があるからだな。
 興味深い見解。
 未来が不安だから目の前の現実に余裕を持って対応できない。結果、すべてが思うようにいかないと感じてしまうことが多い。自覚があればよいが、ないから無意識に問題点を過去からさがそうとする。さらにいまに集中できないことが反すう思考、フラッシュバックにつながり、悪循環となる。
 なんか、お母さん、かわいそうだね。
 お父さんがいるから大丈夫さ。
 かっこいい。
 いま現在、お父さんが心身ともに健全でいられるのは過去のおかげではなく、まさに未来へとアクションを起こしているからだ。
 具体的には?
 お母さんにはまだ言ってないが、仕事をやめた。
 そうなんだ。……お母さーん!