「俺の“保護者”…つまり使い魔としての“マスター”があの人」
まぁ形式上だけど、とナツィは続ける。
「…ずっと、貴重品として幽閉されていた俺をなんだかんだで引っ張り出してくれた」
だから、その点は感謝してるとナツィは呟いた。
「でも…」
「でも?」
不意に言い淀むナツィを見て、かすみは目をぱちくりさせる。
ナツィは下を向いてこう吐き捨てるように言った。
「ちょっと、俺に優しすぎるっていうか…」
「え、いいじゃん」
優しいなら、とかすみは続ける。
しかしナツィはかすみにちらと目を向けて、いやだってとこぼした。
「俺は人間じゃないんだし」
そもそも俺は人間のことがそんなに好きじゃないから、とナツィはかすみから目を逸らす。
かすみはふーん、と頷いた。
「…だから、俺は人間みたいに振る舞うお前が嫌だった」
不意にナツィが呟いたのを見て、かすみはそうなの?と首を傾げる。
ナツィは…そうだよ、と続けた。
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★SCHOOL OF LOCK!チームKGB★
本当の悲しみを知った人の目は優しい目をしている。そして強い心を持っている。
ずっと我慢して来た人はその我慢を心に積み上げて心が拡がった。
だから心が強いの。
だから心が広いの。
あなたの心の優しさ、強さに尊敬しています
8月中旬。時刻は18時過ぎ。“逢魔時”とも呼ぶべき薄暗がりの中、とある山間の集落に続く未舗装の細い道路を、一人の少女が歩いていた。
その集落に住む数少ない少年少女たちの通っているいずれの中学・高校の指定制服とも異なるデザインの、黒い長袖のセーラー服に身を包んでいながら、僅かに露出した素肌には汗の一筋も流しておらず、人界から隔絶しているかのような奇妙に仄暗い雰囲気を漂わせている。
少女は厚いスニーカーで石ころや木の根を踏み越えながら、歩調を乱すことなく歩き続けていたが、集落が目視できる距離にまで到達すると立ち止まり、溜め息のように長く細く呼気を吐き出した。
「……思ったより、距離あったな。タクシーでも使えば良かった」
その場で両脚を上げ下げしながら疲労を誤魔化していた少女は、不意に背後の木々の奥に広がる暗闇に目を向けた。
「ふむ…………“怒”」
呟いて少女がスカートのポケットから取り出したのは、掌に収まる程度の小さな人型のぬいぐるみだった。ジンジャーブレッドを立体的に膨らませたような、クリーム色の人型の頭部には、単純な丸型の小さな両目と半月型の大きく笑ったような口だけが縫い留められている。
「行っておいで」
少女が手の中に囁きかけると、人形は小さく震えながら立ち上がり、短い両腕で力こぶを作るようなジェスチャーを決めると威勢よく地面に飛び降りた。そのまま少女が元来た方向へ短い脚を精一杯回して走り、地面に盛り上がった木の根に阻まれあっさりと転倒した。
次の瞬間だった。暗闇の奥から風のように現れた大型の野犬のような生物数頭が一瞬にして人形に飛び掛かり、鋭い牙と爪によって無数の繊維片へと解体されてしまった。
破壊された人形の残骸が少しずつ崩れて消滅する様子を眺めながら、少女は溜め息を吐いて道端の木の根元に慎重に座り込んだ。
(……送り狼、かぁ…………。何か途中から気配がついて来るとは思ったけどさぁ……)
木の幹に寄りかかる少女の周囲を、送り狼たちはしばらくうろついてから、小さく鼻を鳴らして再び闇の奥へと消えた。
「……ま、あの村までの安全は担保されたってことで」
少女は立ち上がり、服に付いた土埃を手で払うと、再び集落へと歩き出した。
机上の飲みがらが物語る
僕がいなくなりたいこと
明けない夜はない?
明けてくれなんて願ってない
それでも、死んでしまいはできないから
僕は今日も…
腕の傷あとが物語る
僕がまだ生きていたいこと
止まない雨はない?
いつになったら止んでくれるの
それでも、生きていくことに決めたから
僕は”今”も生きている
アヴェス:ピトフーイ・ディクロス
モチーフ:ズグロモリモズ(Pitohui dichrous)
年齢:12歳 身長:152㎝
所属カテルヴァ:以津真天
説明:対大型敵対存在特攻先遣部隊“以津真天”の新入り。戦績は上々。最近の悩みは前歯が抜けてしまったこと。ご飯が食べにくい。大人になりたくないので、立派に戦って殉職したい。
レヴェリテルム:ソルス=ヴェネヌム(Solus venenum) 語義:唯一の毒
説明:口を開けた毒蛇を模した、全長3mほどの金属製の杖。首が自由に動き、顎も開閉する。内部に仕込まれた腐食液を毒牙部分を通して射出可能で、相手に食いつかせてから注入すれば確実にぶつけられる。何故か火炎放射も可能。舌下の穴からぶわって出る。特に意味も無く目も光る。思いの外やりたい放題。
アヴェス:ステルコラリウス・ポマリヌス
モチーフ:トウゾクカモメ(Stercorarius pomarinus)
年齢:16歳 身長:173㎝
所属カテルヴァ:以津真天
説明:対大型敵対存在特攻先遣部隊“以津真天”の副隊長。高校生なので結構忙しい。一番の年上なので何かと頼られがちだが、他人のサポートはかなりド下手クソ。1人で戦うか、周りが合わせてくれるのが一番やりやすい。
レヴェリテルム:ポラリス=カエルム(Polaris caelum) 語義:極地の空
説明:長さ150㎝程度の短槍と、縦横150㎝×45㎝程の大盾。大盾は浮遊させ、飛行ユニットとして利用可能。小型無誘導ミサイルも撃てる高性能大盾。短槍の方は馬上槍形態と大刀形態に変形可能。短槍形態は投擲、馬上槍形態は刺突、大刀形態は斬撃の威力をブースターユニットによって強化可能。更に、大刀形態の武器と大盾を変形合体させることで、大型戦斧にもなる。
夏ですね
元気ですか、
もう出会えない気がするけれど
わたしはとっても元気です
すっかり大学にも慣れて
大学の自由さに戸惑うことも減りました
大人になっていく自分が嫌で
「自己責任」の重さを知りました
守られていることのあたたかさを
守られなくなってから知りました
だんだん何かを失いながら
すこしずつ何かを与えられながら
ごちゃまぜの世界の中を
ひとりで歩いていかなければならないんですね
それが「大人になること」なんですね
ひとつひとつが新しい、
毎日がきらきらしていたあの頃が既に懐かしい。
わたしの言葉も汚れてきた気がします
あなたが褒めてくれた、
まっすぐなわたしの言葉は
まだこの手紙に残っているでしょうか?
いつかまたお話できるかなと
夏のお便りをここに託します
まだまだ暑い日が続きそうです。
どうかお元気で
まじめな僕を笑うがいーよ
哲学者のモノマネで 日々を食い潰す
人に教えて諭せるような
暮らしじゃないのはわかってる
自分の道と重なるだけだ
まじめな僕を疎むがいーよ
変な形と変な声 夜も眠れずに
意味も答えもない問題に
とらわれてるのはわかってる
自分の罪を数えなおすだけだ
だけど人生ゴーズオンだ もう
そう簡単に死なねーぞ俺
君が去っても 見限らないさ
この世界 まだ知りたいことがある
自分の嘘をあばき続けるさ