「…いいなぁかすみ」
2人がその場から離れていくと、キヲンは自らが隠れている商業施設の通路の角からそっとかがんだ状態で顔を出して羨ましがる。
「ボクもナツィに服選んでもらいたい!」
キヲンがそう言いつつ振り向くと、キヲンの傍に立つ露夏はきーちゃんらしいなと笑う。
「でもアイツはツンデレだからなかなか構ってくれないと思うぜ」
「えー、でもナツィとでーとしたい〜」
露夏とキヲンはそう言い合うが、不意に露夏の隣に立つピスケスが…2人とも、と声をかける。
「あの2人、行っちゃうわよ」
ピスケスの言葉でキヲンと露夏はハッとしたように商業施設の通路を見やる。
ナツィとかすみは既に通路の奥へ歩き去っていた。
「あっ、いつの間に!」
「早く追っかけようぜ!」
キヲンと露夏は互いにそう言うと、その場から小走りで移動し始める。
ピスケスは1つため息をついてから、2人のあとを追い始めた。
私の元気の源。
それは人の笑顔だったり優しさだっだりする。
優しくされたら涙が出るくらいに嬉しいから。人の暖かさに触れたら、必ず心から感謝する。
これでもかってくらい優しさを優しさで返す。
それでも足りないんだよね。
私があなたから受けた愛を、その愛を返すことが
私の傍に来てくれた。あなた。
でも、優しいあなたも
私を知ったら、ううん、操られた私を知ったら
きっと去って行く。
それなら初めから来なきゃいい。
私の心があなたを引き裂く前に
あなたが私の心を壊してしまう前に
離れる事を願います
勇気がない私、
勇気があれば声をかけたり、話せたり、行動できるのに
私は0%勇気。
勇気数%だけでもいいからほしい、下さい。
こんなに近くにいるから
この気持ちに気付くことができた
こんなに近くにいるから
この気持ちを伝えることはできない
分かってる
この雨の向こうに――
虹は掛からない