「ぼくは、彼女の兄なんだ」
「…へっ」
わたしはなんの事か分からず変な声を上げる。
彼は気にせず続けた。
「ぼくは、あの子が街で他人の異能力や一般人の記憶を奪って回っているっていうのを前々から知っていて、なんとかできないかって思ってた」
それで時間がある時に妹の動向を追いかけたりしてたんだ、と逢賀さんはテーブルに両肘をつく。
「…で、きみに遭遇したって訳」
「は、はぁ」
わたしは衝撃の事実にポカンとしていた。
あのヴァンピレスにお兄さんがいて、そのお兄さんも異能力者だなんて…
「…あの子は元々病気がちで、昔は病院に入退院を繰り返しているような子だったんだ」
その頃は今と違って、もっと気弱だったんだけどと彼は苦笑する。
「でも両親は仕事が忙しくて彼女になかなか構ってやれなかったし、ぼくも学校に通っていたからあまり彼女と一緒にいられなかった」
だから、なのかなと逢賀さんは不意に窓の外を見やった。
きれいな青空と
背中を押してくれる太陽。
美しい星空と
見守ってくれる月。
自然って、すごいよね。きれいとか、美しいとか、そういう感情以上に
すごいパワーを感じる。
植物も自然で、星も自然なら、
人間だって自然じゃない?
寂しいひとりぼっちの夜
星の彼方方面に手を伸ばしてみたら
無数の光が私に向かって現れた
私を包み込んでくれるように
温かくて優しいそんな光
流星ごとく消えていくかと思えば消えてない
なんでだろう?
でもホッとする
だからかいつの間にか寝てしまった
起きたらふとんに包まれ
太陽の光が私を包んでいた
すると1つ煌びやかのものを見つけた。
なんだろう。
封筒だ。
封筒には宝石のようなリングとメモ用紙のような手紙が入っていた
手紙にはこう書かれていた。
『このリングはあなたがいるということの証明です。僕たちは星の海からずっとあなたを見守っています。』