「最近ヴァンピレスの襲撃が増えているし、俺達の身を守るためにも、多少協力してやった方がいいかもしれない」
そう続ける師郎に、隣に座る黎はうなずいて同意する。
その言葉に、ネロはため息をついた。
「いいのかよ、それで」
ボクは皆に危害が及ぶのも怖いから断ろうとしてるんだよ?とネロは仲間達に目を向ける。
「ボクがこの作戦に失敗したとして…その結果、今のように、皆と過ごせなくなっても良いのか?」
ネロはそう尋ねた。
耀平、黎、師郎は一瞬顔を見合わせるが、すぐにまたネロの方へ顔を向ける。
「…おれ達は、どこまでもネロと一緒だ」
耀平が不意に口を開く。
「だから”ネロがヴァンピレスに負けないように”、おれ達が全力でバックアップする」
ネロ、と耀平は立ち上がり呼びかけた。
信じられない。
どこに行くのだろうか。
確かあのバス停は全部同じバスの路線だから、目的地の最寄り駅までつくはず…
だけど見慣れた景色じゃない。
初めての景色
と考えていたら、
『次は〜虹森ガーデン前〜虹森ガーデン前〜』
初めて聞いた地名…
すると青年が降りる準備をしているよう
すると
『行くぞ』
「え?!」
手首を掴まれて反抗はしたけど抗えず青年に連れられ、バスを降りさせられた。
すると、前に雲の上にいるようで観葉植物がたくさんで湖があって楽園のような景色が広がっていた。
あなたが背中で守ってる彼女は私一人ではないのね。
でもね、私を守ってくれる背中もあなた一人じゃないの。
って映画で聞いた言葉なんですが、
なんだか感慨深いです。
もし、ね?
この地球に隕石が落ちて来たら私が言葉の力で隕石を壊すよ。それが出来なかったら、
私の身体を地球より大きくして、この地球を覆う
よ。
そしてなんの罪もない私が操られたからといってて追放された私がこの地を守るのを許してね。
そのときは操られて人々の心を傷つけてきた私を許してあげてください。
小さい頃、心に受けた傷はなかなか治らない。
その点、君は凄い。
人に心無い一言を言われても、影を覆わない。
君のその明るさで人々に光が射し込む。
それを考えたらなんだか涙が出てきた。
君一人で大きなものを背負っている
そう考えるだけで胸が張り裂けそうなんだ。
日が眩しくて起きた。
ここはどこだ。
スマホの時計を見ると40分くらい経っただろうか。
まだ目的地のバス停までまだ全然ある。
運転手と私だけしかいなかったはずだが、1人同じ年代だろう青年が乗っていた。
窓の外を見る。
いつもとは景色が見えていた。
透き通った青色に真っ白、幻想のような世界が広がっている。
噂は本当だったんだ。
バスに乗った。
内装は普通のよくあるバスだ。
窓側の席にぽつんと座る
誰もいない
運転手と私だけ
だけどやはり景色がきれい。
青い海と緑の山たち
普通の景色を走っている。
まだ目的地まで1時間半ある。
朝起きるの早くて眠かったのかいつのまにか寝てしまった。
君はみんなの中の一人で
私は私の中のひとり
いつも他の私が言うの
私のいる意味はなんですか?
そんなもの教えられなくっても分かってるでしょ
でも自分は走っていきたいんだ
貴方を見つけられるまで
いや、
「愛を知る」までにしよう