わたしが先週聞いた作戦会議を思い返すと…逢賀さんがヴァンピレスの行動を追跡してネロ達に居場所を知らせ、その情報に沿ってネロがヴァンピレスに戦いを挑む。
そしてネロがヴァンピレスを引き付けて路地の奥へと誘い込み、身動きが取れなくなった所を逢賀さんが彼の異能力”ヴァンパイア”でとどめを刺す、という流れだった。
しかし、本当にこれで良いのだろうか。
ヴァンピレスが異能力を奪うようになったのは、家族に相手にされなかった過去が影響しているとのことだった。
しかし、そもそもどういう理由で、彼女は他者の異能力を奪うようになったのだろう。
”家族に相手にされない”だけで、そうなるものだろうか?
その辺りの理由をハッキリさせないまま彼女から異能力を取り上げるのは、ちょっと違うのでは…とわたしが考えていると、不意におーいと聞き覚えのある声が聞こえた。
わたしが何の気なしに顔を上げると、目の前にコバルトブルーのウィンドブレーカーの上に黒い上着を羽織った少年…情報屋のミツルが立っている。
わたしはつい、えっ⁈と素っ頓狂な声を上げてしまった。
「……な、なに? 早く行きな?」
アッドは不思議に思って優しく諭す。するとファナが、不満そうな顔で自分の口を指さす。
「ちょっとアディくん忘れてる」
「……ああ、急いでんのに……」
言われてやっと気づいたアッドは、観念したというように、ファナの桃色の唇の端に口づけをした。互いの唇のピアスが当たって、2人にしか聞こえないくらいの小さな金属音を発した。
「やったあ、じゃあ行ってくるわね」
ファナは満足そうに目を細めて地上20メートルはあろうかという城壁を飛び降り、城壁に足を滑らせて勢いを相殺しつつ地上に降りた。ディソーダーの方に走っていったのを確認すると、アッドは第3鉱山に向かった。
2話 戦闘開始
ディソーダー群は地響きを轟かせながら第3鉱山に近づいていた。時折異界の地中のエネルギーと共鳴してモスキート音とも重低音とも聞こえるような、気味の悪い音を発した。
今回のディソーダーの見た目は、おおよそ黒くぎらつく蜘蛛型ロボットの様相で、ところどころ赤く爛れているように見える。生き物の外皮を剥いで人工外皮を張り付けたようで、何か生物の尊厳を侵害しているようで見ていて心地よいものではない。それだけならまだしも、理由の如何も不明だが、人間やその社会の破壊を図るのだから厄介なものだ。
ファナにとって、それ自体は大した問題ではないし、そもそも興味もないからできることなら放置しておきたいのだが、「アッドに言われるから」ということでサイレンが鳴る度に立ち向かっていくわけである。
ファナはディソーダーに向かって荒野を駆け抜けながら、ジェミニを起動する。
ファナの持つのは鉈型ジェミニ。ショッキングピンクを基調として、ハートやリボンのモチーフが散りばめられた、武器としての禍々しさに対して相応しくない可愛らしいデザインのジェミニだ。名前は『ナアマ』である。
時や時代が変わっても 変わらないものがある
友達への思いが変わっても 変わらないあなたがいる
夢や希望を変えても 変わっていない心
明日への歩幅が変わっても あなたを思う
ずっと思う それだけは
変わらない
は 花ちゃんっていうのかな?
ひ 日、今日国語の時には英語力というか真面目というか真面目というか真面目というか真面目というか・・・
ふ 服で服でいいですか?
へ 別に何もせずに生きていくよーにねー。
ほ 他にはない!