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ハブ ア ウィル ―異能力者たち― 25.ヴァンピレス ㉘

「あのヴァンピレスも、たまに駄菓子屋に現れる事があるんだが…一度だけ、ものすごーく物憂げな顔をしている所を見たことがあるんだ」
アイツの本名も、素性も、本当の所は何も知らんがちょっと寂しげだよなぁって、とミツルは小箱の中身…サワーシガレットを1本取り出し口にくわえた。
「寂しげ…」
なんか、昔のわたしみたい、とわたしは思わずこぼす。
「…そういや、アンタもネロ達と連むようになる前は、ずっと1人だったんだっけ」
「うん」
ミツルの思い出したような言葉に、わたしはうなずいた。
「わたしは学校に居場所がなくて、正直投げやりになって”死に神”の噂にすがった」
でもそれでネロに出会って…耀平や、黎や、師郎や、たくさんの異能力者達に出会った、とわたしは続ける。
「だけど、ヴァンピレスにはそれがない」
ずっと独りで、この街をさまよっている、とわたしは言う。

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キラワレタクナイヤ

キラワレタクナイヤ。
そりゃそうだ
だってひとりになりたくないからさ
孤独という渦に飲まれたくないからさ

だって過去キラワレモノだった私は
また同じ事になってほしくないからさ

あぁまあ一部の人だけならいいけどさ
過去約半分以上私をキラッテタと思うからさ
また新しい世界でもそんなんだったら
私の人生終わりだ
もうイヤニナッチマウヨ

まあ自分の愚かさ最低さを知っているから
キラワレソウと思っちゃうんだよ
実例があるからより一層思っちゃうんだよ

キラワレタクナイヤ
キラワレタクナイヤ
あぁキラワレタクナイヤ
またぼっちになったらどうしよう
そんなのイヤダヨ
そんなの絶対にイヤダヨ

もう周りを怖くなりたくはない
もうキラワレタクナイ

この本性最低のような私でも
キラワナイデクレ
もう既に認知済みなもんなので

お願いだから私を
キラワナイデオクレ
キラワナイデオクレ
キラワナイデオクレ

感情が剥き出しになってしまう私を
しつこい依存気質っぽい私を
承認欲求丸出しの目立ちがりやの私を
どうか、こんな惨めな私をキラワナイデオクレ

あぁキラワレタクナイヤ
キラワレタクナイヤ
キラワレタクナイヤ
独りになりたくないからさ

ねえこんな私を愛してくれますか?
仲良くしてくれますか?
キラワナイデくれますか?

ねえ教えてよ
でも気持ちが変化するのが人間だ
この答えは数ヶ月後でわかるでしょう

だけどさキラワナイデオクレ
独り寂しく生活したくないからさ
だからさわたしゃもうほとんどの人にキラワレタクナイヤ
周りの嫌な鋭い視線をもう浴びたくないからさ
ひとり寂しくなりたくないからさ
あぁもうキラワレタクナイヤ。