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Tell us terrible Terrors:死にゆくお前に中指を! その⑤

“ハグレイ”の異能【Who put Bella in the Wych Elm?】の異聞態は植物操作である。操作対象は既存繁茂しているものに限られるが、略霊態で土中に植物の種子を生成できるため、能力使用が可能な状態ならば実質的に無制限の操作能力なのである。能力発動のためには『土壌への接地』が必要となるため、コンクリートの上から出すわけにはいかないのだ。
「……おい後輩ィ、お前何か攻撃手段無ェのかよ」
「あの再生力相手にどうこうできるような力じゃねえよ、俺の【ドッペルゲンガー】は」
「はッ、期待のルーキーが聞いて呆れらァ」
「俺の売りは攻撃力じゃねんだよ元から」
苛立たし気に爪を噛みながら、加奈は思考を巡らせる。
(つってもどうする……あたしの“異聞”でも攻撃単体当たりは有効打にならねえ。ってか相手の土俵に持ってかれるとワンチャン質量負けも……いやそれは無いか。土もコンクリも泥水もあたしの味方だもんな。つっても……圧し潰しで死ぬか?)
そしてその思考が故に、敵の動きに気付くのが遅れた。“ハグレイ”は拘束された両脚を自切し、即時再生した両足で立ち上がると、転がるように逃走を開始した。
「ッ! 逃げンなタコ!」
再び足をかけて倒すが、“ハグレイ”が伸ばした手はコンクリートの継ぎ目から伸びる雑草の根元に届いていた。
「“騒霊”逃げろ!」
陸斗の忠告に反応するより早く、コンクリートを突き破って樹皮質の『大顎』が出現した。それは一瞬にして加奈を飲み込むと、両顎部を固く閉ざしてしまった。
「なっ……“騒霊”!」
「…………舐めんなコラァッ!」
数秒と経たずに大顎が内側から吹き飛び、加奈が姿を現す。能力によって衣服や装飾を操作し、破壊用の『工具』に変えたのだ。
「クッソ……おい後輩、朗報だ。この『未確認能力』について分かったことが一つある」
「何だ?」
加奈は自身の左腕を掲げてみせた。彼女の服は裾が擦り切れ、皮膚が溶けるように損傷し出血している。
「!? 何があった!?」
「……多分、あれに食われると、普通の数万倍の速度で『生きながら腐れ落ちる』」

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言葉

あなたの言葉は人を救ってくれる

あなたの言葉は人を守ってくれる

あなたの言葉は人を癒してくれる

あなたの言葉は人に勇気をくれる

本当、キリがないぐらい 伝えたい事があるよ

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Tell us terrible Terrors:あけて その⑪

翌朝、部屋に入ってきた王蕗の気配で、吉継は目を覚ました。
「おやおはよう永江くん。ごめんね、起こしちゃって」
「おはようございます……いえ大丈夫っすけど、何の御用ですか……?」
「大した事じゃないんだけどね……」
王蕗は部屋の隅に跪き、しばらく何かをしてから立ち上がる、という作業を四か所全てで繰り返した。
「何してるんすか?」
「…………盛り塩をね、交換したんだよ」
「何かあったんすか?」
「んー…………まぁ、常に新しくしておくに越したこと無いからね。……ゆうべ、何かあった?」
「まぁ……イマジナリー・フレンドに再会しました」
「よく消えてなかったね。……そういえば永江くん、能力何だっけ。ちなみに僕が【コロポックル】で秋津さんが【ダイダラボッチ】なんだよ」
「逆じゃないんすね」
「君も言うんだね」
「はは……俺の能力は【八尺様】ですよ」
「…………」
「…………」
「……君のお祖母さんが、朝食を用意してくれてるって。着替えてから居間においで」
「あっはい」
吉継が着替えている隙に王蕗が居間に戻ると、潮が起き出していた。
「はよぉ~っす……んぉ、王蕗先輩」
「……永江くんの部屋の盛り塩、窓側の二か所に劣化が見られた。何であれ、『何か悪いもの』が近付いていたのは確定だよ」
「……“八尺様”?」
「それは分からない。でも、窓側しか劣化してなかったってことは、『入ろうとはしていない』んだよ。いやはや謎だ……兎にも角にも、調査を進めないとだね」
王蕗はそれだけ言って、朝食の配膳の手伝いに向かった。祖母が作った朝食がテーブルに並んだ頃、吉継が居間に入ってくる。
「おはようございます」
「おはよう後輩ぃ」
「改めておはよう。しっかり食べて探索頑張ろうね」
「はい」
朝食を摂りながら、潮が切り出した。
「吉継くんよぅ、ゆうべ何か部屋に寄り付いたって?」
「え? そうなんすか?」
「王蕗先輩が言ってたよー」
「え、じゃあ寝た後のことかな……怖……」
「まぁ、盛り塩もあるし大丈夫だよ。でも何かあったら僕に言ってね。多少のことは何とかするからさ」
「私もー。悪いやつはぶん殴ってやるから安心しな後輩くん」
「ありがとうございます」

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これから先

人生歩むにはどうしたものか。

頑張るしかない!

楽しいことばっかりだったらいいな。