表示件数
0

墓想造物茶会 Act 42

後日、日曜日の昼下がり。
墓石がずらりと並ぶ広大な墓地の細い道を、背の高い1人の老人とどこか異質なコドモたち5人が歩いている。
ひと気のない墓地を歩く一団がやがてそこそこ立派な墓石の前で立ち止まると、先頭の老人が不意に振り向いた。
「ここが、我が家のお墓なんだ」
結構立派だろう?と老人が微笑むと、後ろを歩く金髪のコドモ…キヲンがすごく立派〜と飛び跳ねる。
それに対し空気読めよキヲン、と前を歩くナツィは呆れるが、先頭の老人…ナツィの保護者がほら、ナツィと声をかけてきたので、ナツィは不満げな顔をしつつ抱えていた花束を墓前に供えた。
「…それにしても、ナツィがお友達とお墓参りしようって言うなんて、おじさんびっくりしたよ」
老人がふとナツィたちにそう言うと、ナツィは、別に友達ってつもりはないし…とそっぽを向く。
「そもそもかすみが一緒に行こうって提案してくれたんだもん」
ナツィが隣に立つかすみに目を向けると、かすみはえへへと笑った。