「わたしは、ヴァンピレスから異能力を取り上げるだけで、全て解決するのかなって」
だから本当に皆は…とわたしは言いかけるが、突然目の前に黒い鎌の切っ先が突き付けられたので、驚きのあまり言葉が途切れた。
耀平、黎、師郎は微かに驚くが、異能力を発動させたネクロマンサーは…アンタ、と呟いて具象体の黒い鎌の持ち手を握りしめる。
「ボクらの覚悟に口出しするのか」
何もできない常人なのに、とネクロマンサーは続ける。
わたしはそんなネクロマンサーの冷たい目にどきりとして、何も言えなかった。
「…それに、これはボク達が決めた事だからな」
本来部外者であるはずのアンタに、あれこれ言われる筋合いはないとネクロマンサーはきっぱりと言い切り、具象体を消した。
わたしは呆然と立ち尽くす他なかったが、異能力を使うのをやめたネロがやがて、行こうと言うと、耀平達3人と共に路地を歩き出す。
わたしは何も言えないまま、彼らの背中を見ているしかなかった。