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『夏と跡形』ライナーノーツ

SUPER BEAVERのみなさんこんばんは。みなさんの音楽や言葉に触れるたびに、いつもワクワクややる気をたくさんもらって人生が圧倒的に楽しくなりました。ありがとうございます。日頃の感謝の気持ちを何か形に出来たらと思い、書き込みさせていただきました。

『夏と跡形』ライナーノーツ
眩しくてキラキラしている季節だからこそ生まれる反対側にある日陰のような気持ち。
誰もが味わったことのあるような、自分以外の世界だけが動いているあの感覚を形にしてくれたような曲。
聴き終える頃、最初に脳裏によみがえったのは暫く前に旅立った祖母のこと。
日常の中で偶然彼女の好きだった音楽がTVから流れて、反射的に彼女が座っていた場所へ向かって笑いかける自分。
そんなことで〝居ない 嘘じゃないんだな〟を繰り返して、まだぼんやりと漂っていた存在感が時間をかけて小さくなっていく。
大切な人が離れてしまった、旅立ってしまった。
聞き手の多様な背景がある中で〝わかれたんだな〟に漢字が充てられていないことで、それぞれの思いにしっくりと馴染んでくれる。
夏の午後の疲労感のような、眩しい夏の終わりに少しホッとしているような、ゆったりとして安心感の生まれるメロディ。
寂しさ一色だった切なさが、懐かしむことのできる切なさへと移り変わって、大切に心にしまえていることを実感できた。

そして、私の祖母の名は〝ナツ〟。
とても運命的な曲と巡り合わせてもらえた。

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【ライナーノーツ】夏と跡形

SUPER BEAVERの皆さん、こんばんは。
人生で初めて買ったロックバンドのCDが、まさに「人生」でした。
私の中で思い出深い一枚となりました。
そのアルバム曲の中から「夏と跡形」を選び、人生で初めてライナーノーツを書いてみました。
小説チックになってしまいましたが、一生懸命書きました。
よろしくお願いいたします。


好きな人がいた。

夏祭りの終わり、花火大会の終わり。

繋いでいた手を、ふと離して。

まだ辺りは夏の香りの中に包まれていて、誰も彼も楽しそうな人の波で、溢れかえっているというのに。

喧騒の中で下を向き、胸の奥に一抹の寂しさを覚える。

振り向いたあの人は、どんな表情をしていただろう。

ああ、だめだなあ。

喉の奥につっかえた言葉が、裏返って宙を舞う。

ひぐらしが鳴いて、いつかの夏を思い出す。

消えない跡形となって、泣いている。