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【ライナーノーツ】夏と跡形

SUPER BEAVERの皆さん、こんばんは。
人生で初めて買ったロックバンドのCDが、まさに「人生」でした。
私の中で思い出深い一枚となりました。
そのアルバム曲の中から「夏と跡形」を選び、人生で初めてライナーノーツを書いてみました。
小説チックになってしまいましたが、一生懸命書きました。
よろしくお願いいたします。


好きな人がいた。

夏祭りの終わり、花火大会の終わり。

繋いでいた手を、ふと離して。

まだ辺りは夏の香りの中に包まれていて、誰も彼も楽しそうな人の波で、溢れかえっているというのに。

喧騒の中で下を向き、胸の奥に一抹の寂しさを覚える。

振り向いたあの人は、どんな表情をしていただろう。

ああ、だめだなあ。

喉の奥につっかえた言葉が、裏返って宙を舞う。

ひぐらしが鳴いて、いつかの夏を思い出す。

消えない跡形となって、泣いている。