夢物語だね。
突然に出会ってしまった。
さよならをしたはずの君に。
乗り換えのタイミング。
私が乗り込んだ電車のドアの近くで
壁に寄りかかってスマホをいじってた。
あんなことがあったあとだから。
気まずくて。
さっと通り過ぎたのに
君は僕を見つけてしまったね。
「ねえ。」
そうやって、僕の名前を
確かに呼んだ君は
困ったような、悲しいような
そんな目で僕を見つめて。
何も言わずに
僕を抱きしめてくれる。。
なんてことあるはずないのに。
決断したのは僕なのに。
なんでこうも君のことばっかり
考えるんだろう。
夢にまで出てくるなんて酷いよ。
…ごめん、酷いのは僕の方だね。
もう、君の前には現れないように
今にも走り出しそうな足を
精一杯止めておくから
「君に会いたい」
なんてもう絶対言わないように
一生懸命口を塞ぐから。
だからどうか。
君も僕のことは忘れて
だれか他の素敵な方と。
なんてわがままかな。。