今年初めての半袖に鉄工所の匂いが染みて 少し汗ばんだ日が暮れていくのを カメラも忘れたまま ぼんやり眺めている眩しさが好きだと初めて思った。
ぽっかり月が見え隠れ、 ぼくの家のほうを報(しら)せる星のようだ
poemってなんだろう なんて考え込みながら 餡の詰まった洋菓子と 昼下がりの珈琲タイム 懐かしさに理由は要ら ないのだと知っていた 。 (瀬戸内名菓「母恵夢」が急に食べたくなって) (いざ何処にでも売ってないんだなぁ…)
雨が降ったら 寄り添って1つの傘に入って 雨が降ったら 2人で部屋にこもって映画見て 雨が降ったら あなたの肩でうたた寝 なんて べたな理想を築き上げて 雨のしずくが落ちるのを見ていました
雨降りの駅。 ふと見覚えある後ろ姿。 思い出す苦い思い出。 一つ隣の車両に乗り、お互いの待ち人のところへ。 なんとなく見つめたあなたの読みかけの小説のタイトルは あの頃から変わってなくて。 時の流れが止まっているのかと感じてしまう。 駅のホームで迎える知らない人を見て気づいたよ。 あの頃から2人の視線も想いも 触れていなかったことに。 …なんて
たった一行、踊るように書きつけて そっと雨で湿した葉書をきみに贈ろう 雨とどっちが先に着くかな。
ただ美しいものを創るための言語があればいい。 抽象画のような字で描いて、赤ん坊が泣き止むようなことばで読み上げる ただ美しさだけの結晶した詩を綴りたくて 意味なんてなくたって構わないと思った。 (変体仮名なんて今でも使いこなせれば楽しかったろうにね…)
傘をもつその手つきがすき 湿気によわいくるくるの髪がすき 濡れた花にキスするくちびるがすき レインブーツで駆ける足がすき ぎこちなくぼくを抱く腕がすき びしょびしょになってる右肩がすき かき消えてしまうやわい声がすき なあに?って寄ってくる耳がすき 雨の似合うきみがすき きみが、きみがすき
海が好きなわけじゃない 磯の匂いは吐き気を誘うし 砂はケアした愛おしいロングヘアには最悪だ 日には焼けるだろうし カモメのフンが落ちてくるかもしれない 湘南行きの電車に揺られながら スカートを3回折ってみる 学校さぼって海へ行く そんな青春があってもいいじゃないか 海は嫌いだけれど そんな恥ずかしく酔った青春を 死ぬ前に1度だけでもいいの
あの頃僕は17才だった 内側にただ溜まっていく熱を 日々マグマの様に沸騰させながら 何にも興味無い振りして あの子の妄想に浸った なにしろ僕は17才だった