翼があってもあなたはかわいい
『あなたに愛してもらうために、
かたちを少し似せたのです』
わけわからないこと言うきみの 両翼の 白さの
「きみが『かわいい』と言うなら、
この背中もかわいいの?」
もちろん、だなんて 微笑まないで。
『翼があったら、あなたの震える肩を支えることなんてできないでしょう?』
『ほら、こんなふうに』じゃないの!
泣かないで とか言いなよ、強くなれ とか言えばいいのに
「なんなのさ、」
でも、わたしのこの耳が
きみのやさしい言葉を聞くために大きくなっているのなら
その神様ってやつと きみを 今は信じてみてもいいかもしれない