くしゃくしゃに抱えた 愛すべきはずのもの きらきらした気持ちだけで 片せるはずのない 僕は前が見えないんだよ うるさい眩しさで、満たさないで。
昨日の夜の薄い期待と決意は あの子達の目配せに、逃げ込んだ部室に、無機質で無情な事実に、 あっさりと殺されてしまった。
詩が詩である意味はなんだろう? ことばが此処にある理由はなんだろう? ぼくがいなくなってしまったら 最後に遺るものってなんだろう 今日は雨が降ってそろそろあがるらしい。 なにもかもがもどかしくてこそばゆい夜、 なんだか久しぶりにカレーが食べたい。 ことばは溢れないよ。湧きもしない。 ただボトルに詰めた水のように、 こくり、こくりと呑んでいるだけ。 おやすみ、2018年。
心が痛いから。 要らないほつれみたいに 簡単に捨てないでくれないか
知らないくせに知ったふりで 嘘つきな美しさを集めて飾って 得たものは何ですか?
温めたミルクに 優しさを浸したら 冷えたつま先まで温かい気がした 背伸びして笑ったあの日の事を思い出して 少し苦しくなった心が 君を思い出して零れる泪が 12月を連れてくる
ぼやけた言葉を選んでしまう 僕を許してほしいんだ
あなたのことが好きでしたと云うことばが過去のものになる時のことを考えないようにして生きていた 昨日も今日も 写真に焼き付けて定期入れに飾れる恋なんてきっと嘘っぱちだとか 強がってるぼくは案外と惚れっぽくて ほら、また雲の浮かんだ空にカメラを向けている 恋と愛の違いを教えて。
通り雨。この雨が止んだら。 雨が止んだら君はきっと、僕の側から離れて行ってしまう。そして笑顔で僕に、手でも振るんだろう。「バイバイ」なんて言ってさ。 ああ、もう小雨になってきちゃった。まだ止まないでよ。もう少しだけ君のそばにいたい。 空には虹が架かっていた。隣に君はもういない。
初めましてと 初めましての間には 果てしない終わりがある いつだって心は迷子で 四畳半と時計に挟まれて 泣きべそかいたって待ってはくれないの 長くなった影に不安を滲ませて またあの日と同じ雨を待っている