白い壁にもたれてトルコアイスを食べる無邪気な君は僕の溜息をきいて変な顔をした 思い掛け無いところで跳ねた髪の毛 影が光を照らし出す ––––狼の遠吠え? そんなのいつ聞こえたっけ? 片足からこぼれた鮮やかな色のサンダル すぐ隣に流れる血液の勢いを感じたい 同じタンパク質の塊だなんて嘘のようだ 君はいつ産まれてきたんだろう
僕のお腹が僕を食べてる 何も無かった事にして君は綺麗に笑う 周囲との差別化、負けたくないから戦わない 受け入れられないままの歪みが宙に浮いて行き場を失っていた 赦されたい 赦されたいと何度も首を捧げてきた 夜が明けた街は昨日と何も変わらず放置されている 目を逸らすと見たくないものが視界に入ってくる 余計な事言ってないで当たり前に出来なきゃいけない事やりなさい うるさい子は要らない。
彼は白に拘った 僕の眼にはそう見えた 声の出ない吹き出しに縋ってフィクションに救いを求めた バイクの喚きは遠くのほうから微睡んだ音になって打ち寄せてくる 出来合いの食事 飽和状態の空 赦されたがっている君は膜を破って右眼だけでずっと泣いてる