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夏休み

猫とかぶと虫
アロマオイルと漂白剤
あなたと私
やっぱりそぐわない

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-07-20 20:49
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だけど明日も

涙が溢れる前に
傘なんか投げ捨ててしまえた私は
昨日のあなたばかり追いかけていた
少しの失笑に賭けていたいと願う
打算的になれない爪先を恨んで
明日になったら
明日になったら
そんなことを考えている

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-07-15 15:31
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あなたは

小さな堕落に目ざとい
上の空であることが嫌そうよ
急に呆れた物言いをするから
私のことなんか嫌いに見える
さて、どうかしらね

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-07-06 20:26
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楽しいことしようぜ

私達は地獄を生きている
仏頂面と閉会式のその後
泥臭くなるのは時間の問題だ
赤いパンプスを履いて行ったら
逮捕されるなんて誰が言ったんだか
笑うあんたの顔が浮かぶ浮かぶ浮かぶ
私達は地獄に生きているけど
結局は暇だってことさ

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-07-04 20:22
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家に帰ったら

生きる意味って何とか
言ってる暇があるくらいには
生きていると分かる
爪が割れる前に花束を買おう
白く褪せた制服をゴミ袋に詰めて
誰かの作ったプリンを食べよう
そうすれば
世の中の真理なんてものに
気づいたりしなくて済むのだから

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-06-24 17:24
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余興

言葉足らずな人生観
ぶつけ合った先に空白
いいね、なんて言われるよりも
ぶん殴られるような衝撃を
これは恋じゃない

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-06-16 20:27
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6月の詩

狂っちゃった誰か
右手にはスポドリを
赤いマニキュア塗ってたって
それは私のせいじゃない

空気になれない私と
積乱雲を祝おう
合わない靴が痛んでも
構わないのよ、だってもう死んでるわ

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-06-14 15:21
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いつだったか

どうして
そんなセンスの無いことばっかり
どうして
私を救ってくれないの
何も何も何も
残らないまま
靴擦れに絆創膏を被せて
生きていた
生きてしまっていた

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-06-07 18:43
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乙女のこころ

あなたが笑ってる
それだけで良いの
そばにいるだけで
私のことなんか
見えてなくても
ずっと好きだから

…

つーかあんな女のどこが良いんだよチクショウ。

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-06-06 18:02
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口に出さないこと

心地良い陶酔
私は中二病
痛いと揶揄された
巡り巡って
頭の中を漂うのは楽しい
ゲシュタルト崩壊
日々感じていること
私は壊れる
自我から離脱する
ああ、なんて小気味良い
私は中二病
所詮は頭の悪い悪い中二

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-05-30 21:44
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繰り返すあの嘘

泣いてたの
慰めてほしいなんて
思ってもいなかった
気づいたら
泣いてたんだから
今更指摘なんてしないで

そうは言ったけど
あなただったから
そう言っただけ

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-04-20 16:51
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期待なんかしてない

君はこうしたほうがいいと
あなたが優しく笑うたび
私はがっかりしています
あなたでさえ
私を救えないのかと
ひとり、現実に囁いています

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-04-18 18:55
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今日は

缶ジュースを買いましょう
１日こんなに頑張ったのよ
いいでしょう、それくらいの我儘
甘い甘い砂糖の味に
今日の悔いまで投げ込んで
全部流し込んでしまいたいの
そうすれば明日になれるって
そんな気がしたから

だけどお互い刺し合って背を向けてる
そんな夢の中にいるのに
こんなことしてらんないわ
あなたも私もバカみたい

今日は缶ジュースは買わないで
いつかの悔いに身を浸して
嘘つきなあなたを責めてるの
そうすれば明日になれるから

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-04-13 16:17
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不登校なのにね

中学生
あるいている
ふつうの子みたい
私なのよ
でも違う人みたい

制服
似合ってないわ

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-04-05 17:41
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見えなくなったの

一日人混みをふらふらしてたら
何がしたいのかな
どこへ行ったのかな
息をしているのは確かなんだけど
何でだろうな
ああ 私が不誠実だから
そのせいなのかもね

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-04-05 13:20
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桃色

氷の味、溶け出す心と、君の笑顔
春になったら、春になったら、
そんなことばかり思っていた
ひらひらの蝶とほの明るくなる朝に
眠れない秘密をたずさえて
春の色が、春のあなたが、
輪郭を描き出す
きっとずっと待っていた
薄く目を開けたときに、
見えるひかりの全てが、
めくるめくとめどない喜びであるように
春になったら、春の音が、聞こえる

夢和
女性/28歳/北海道
2016-03-17 23:09
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鞦韆と襯衣

鞦韆と襯衣
この漢字読める？って
厚化粧の友達が言った
ミニスカートラインソックス
何か知ってるような
顔をしていたんだ
しゅうせんとしんい
ブランコとシャツ
書けもしない漢字を
見せびらかして笑った

これ読める？
えー無理だわ
つか書けんの
んな訳ないじゃん
あんたバカだもんね
はーそっちこそバカ
静かにしてくんない
うっせーな先公かよ
何その言い方
やだ怖ーい
ぶりっこすんな
「よく言うよね」

ああもうめんどくさい
鞦韆と襯衣
ブランコとシャツ
出来上がった日々は
私に触れぬまま
うっすら消えていく

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-02-25 11:41
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雨が降ってるから

窓をそっと開けて
今日も降る雨の匂いをかいで
飛沫を飛ばして滑っていく車を
ただぼんやり見つめていた
ああ 暇だなあって
なんとなく濡れてる街に呟くの
なかったことにしようとする私は
今日もまた小さな嘘を機械的に吐いて
それで幸せじゃなかったとしても
あなたには何の関係もないわ

桜小路ケイ
女性/22歳/神奈川県
2016-02-24 18:32
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