誰かの言葉を借りてばかりいたら 本音という延滞料金が付いていた 払えないので信用を失う 我が物顔は今や蒼白
高層ビルが落とす影のなかに 首だけを突っ込んで頭を冷やす あれは僕が悪かった そう思いはしても 足取りはちっとも軽くはならない ずっと日陰を歩きたい 日向は君のものだから 土足で上がるのは申し訳なくて そんな僕を差し置いて 君は白線の上を暖かく踊る
深夜アニメと指先の冷たさ 画面の向こうに広がる日常 日常っぽい非日常 朝が来るのを嫌がって 頭のなかはずっと夜で ずっと夜で それでいいのに 目覚まし時計が3時に届きそう 全然食べた気しないけど ちゃっかりしっかり 消化されてく時間たち 消化不良の夜食たち 重たい胃に穴が開きそうで 泣いて えずいて 夜が明ける
赤信号の照らす横顔 渡りたいなら踏み出さなきゃ タイミングって大切ですね 次の島に行きたいなら 泳がなきゃいけない 泳がなきゃ行けない 浅瀬でぴちゃぴちゃしてもいられない どうせ渡るなら海峡を渡れ
窓ガラスに映った黒目の向こうには 夜の街が広がっていた。 雨宿りもできない空の下で 人生ゲームに1回休みも振り出しも無い 羊水臭いところから始まる 喜怒哀楽の電気信号 「単に優しいだけかもね」 なんで僕だけに言うんだろう みんなもなればいいじゃない 優しくすればいいじゃない 羨んでても憧れてても 中身は黒ずむ一方で 湧いてくるのが悪いなら 吐く言葉も汚らしい 室外機みたいな人生は いつかは報われるんだろうか
きみたちと同じク ラスでよかったよ。 いままでアリガトウ
とんだ災難だったなぁ りかいの範疇を超えていたよ かってにいなくなるんだもんなぁ えぴろーぐもなしに終幕か せっかくのどんでん返しも ないまぜにされて いなくなって清々したなんて いえねえよ !
頑なに拒んだ別れの言葉は 張り裂けたように外気に触れた れいぎなんか気にすんな ようやくこの時が来たんだ さらば
計算式のつづきがあるのかと 答えの先があるのかと 終わりの無さに寒気を感じた そんなわたしは あたたかそうな文系に進んだ 私はこっちで熱量をあげるよ
たらい回しにされた挙句に 流れ着いた場所で停滞もできずに またしても海へと漕ぎ出した 海岸線に吹く風は 耳のなかまで入り込んできて くすぐったかったから足をとめた テトラポットに登って対岸を眺める いつかあそこへ漕ぎ着ける そう決意して 決意した気になって なんねん経ったろう 僕はまだペダルから足を離せずにいる