鼻につきそうな前髪の間から 今日も元気なあなたを見てる 上げたり分けたりは恥ずかしい 切るだなんてもってのほか とか思ってたら 君が目の前までやって来て 頭を撫でたと思ったら いきなり髪をかきあげた 顔を赤くしていたら おでこを触りながら 「なんか熱っぽくない?」 とか 当たり前だろ…。
100年間も純度100度の 人間味を味わってきておいて 味気ない人生だったなんて言わせない
手当り次第に投げた賽子 一の目ばかりかと思ったら 6面足しても6でした マスの内容も空白で 進むも戻るもないマスに 止まっては想いを書き込んでいく 「今日は花見で昨日は月見で 美味しいお酒が呑めました 鮮やかな短冊 親子対決 勝っても負けても差すのはごこう」 お互いに切り札を待っていると そう思っていた あなたはあっさりと見透かしたように 1から順に並べ立てた13時 「愛を信じられずに、可哀想な人」か。
なんて言ったらいいかわからなかった 言うことなんて、言いたいことなんて ひとつもなかった気もするし そう言いながら ペンをくるりと左手で回す 「それでなんて言ったんだい?」 ああ、それで結局なにを言うでもなく 笑って誤魔化したよ 「今みたいにかい?」 うん 嘘だった 嘘を吐いた 答えとしてはちょっと ズレたものを提出した 笑って誤魔化しはしたが、それは何も言えなかったからではなくやおいの会話のなし崩し的な終着点だ。仕方がない 「きみがわるいね」
カペラとポルックスの輝度の違いを 距離と取るのか駆け引きと取るのか 或いは優しさと取るのか そんなことを考えるうちに 星は星に飲まれて消えた 眠れない夜に つまらない詩人の 思考を飲み込む夜明けはオレンジ あの子の朝とは色違い
何一つ憶えていない夢でした。 ただただ鮮やかな花の中で 眠りに落ちていく午後でした。
必ず君を掬うから 待ってて、と この瞬間に はらり りらり 姿。変えて。 何個めのポイですか 開けられた穴の形すら尊い
帰り道 冬の夜特有の霜焼けしたような赤い雲 悴んだ指先と重なって、痛々しいほど 冬を感じる
恥ずかしいってだけ かもね でも初めての感覚って大事 だから 大切にしたほうがいいと 思うよ それを形にして残しておける って かなり素敵なこと かもね だから 思うよ 好きだな って だれかの初めて
どれも安っぽくて違ったので、 なにも言わないでおくことにします。