ピンクじゃない春
どうして女子高生という肩書きを失うのが
こんなにも心細くて切なくて苦しいんだろう
ランドセルの時代とあまり変わらない気もするし
子供のままでいるには
後に戻れない事を知り過ぎた気もする
私はもっと友達と5限をサボって
どきどきしながら遊園地に行くとか
好きな人と暑いとか言いながら
手を繋いでアイス食べるとか
先輩たちは髪を染めてピアスをあけた
ああ今日も刹那の染みがついた
セーラー服にマフラー巻いて
春期講習なんて受験生みたいなことして
桜が散るのを悲しむには不安が多すぎて
でもそれでも歩くしかないから歩く