溶けて消えてったチョコレイト あの甘さは今どこにあるのか ふわりと去った砂糖菓子 上手くなんて作れやしない 伝えたいと思うのに 言葉は何故か上手くいかず 貴方がくれる思いだけが 私の思いを咲かす
いつ頃だったか 何故だったか 君の声を思い出した いつも笑ってた君の瞳が なぜかいつまでも離れないで 花は巡って 声は掠れて 君はすっかりディスプレイの向こう あの日の私が 囁いた気がした 「ねぇ このままでいいの」って さぁ 走りだせ 季節駆け抜け 涙は藍色 声は届かない だけど私は 君に会いたいの 夢を見ていたいの
ガラスの向こう君の瞳 眺めて笑った いつの記憶か もう貴方は私が見えない もう私は貴方が見えない 私がいつも笑っていたのは 君のレンズの前だったから 雑木林風がひとつ吹いて 雑踏の中 散ってゆく 嗚呼 貴方へ 私へ もう届かないこの声を 涙流して紡ぐ どうか 泣かないで 貴方よ 弱い私の心を包んで 1人儚く笑う