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雪が、落ちてゆく。

                   ゆ       こ
                    き      の
                     が     ゆ
                     ひ     き
                     と     が
                    ひ      お
                   ら       ち
                           き
                           る
                 ゆ         ま
                き          え
                が          に
                ふ
           あ     た
           な      ひ
           た       ら
           に
           あ
           い         ゆ
           し         き
           て         が
           る        み
           と       ひ
                  ら     つ
                        た
                        え
               ゆ        ら
               き        れ
               が        る
                よ       だ
                 ん      ろ
                  ひ     う
                   ら    か



                あ    わ
                な  と た
                た    し

1

きみは友達

今日は土曜日。
私は友達のレイと遊ぶ約束をしていた。

「ねえ、この服似合ってる?」
レイが小さな顔を綻ばせて私に訊いてくる。
スカートを翻し、華麗にくるりとターン。長い黒髪が揺れうごく。
「もちろん。すっごく可愛い」
私は素直に感想を述べた。
「え〜、そう? ……嬉しい。ありがと」
少し目線を下に向けるレイ。桜色の唇は小さく笑み、頬には朱が刺している。
すぐ恥ずかしがって赤くなるのがレイの弱点だ。
多くの男子はこの赤ら顔にやられる。

あー、それにしても可愛いなぁと心の中で呟く。季節は夏であり、白い肌がだいぶ晒されている。
ちょっとくらっときそう。

倒れるようにして、私はレイを正面から抱きしめた。
レイの先程の恥ずかしげだった瞳が、困惑のそれへと変わる。戸惑ったように口を小さく開け、手は徐々に握り込まれてゆく。
「……。……どうしたの?」
「んー。ちょっとくらっときちゃって……?」
言いながらレイの髪をなでた。
一瞬何かを悟ったように目を見開いて先ほどとはまた違った赤で頬が染まってゆくレイを、私は静かに見つめる。私しか知らない顔。私だけが知っている顔。
愛おしい。レイの、何もかも。
私はレイを二度と離したくなくて、もう一度ぎゅっと抱きしめた。

「……私達、友だち……だよね……?」
絞り出してやっと出たようなか弱い声でレイは私に尋ねる。私は拘束を解き、レイの瞳をまっすぐに見つめながら言った。
にっこり。笑んで。


 そう、きみは友達。

……今は、まだ。


>>男女同士もさることながら、こういう恋愛も個人的に好きです。