明日がくることなんてわからないのに。 明日死ぬかもしれないのに。 「じゃあね」って 「またね」って 軽々しく言う誰かのために 歌っている。
夏が来た。 泣きたくなるような温度を。 また未完成な日々を。 列車が通り過ぎた。夏風が通り過ぎる。 周りの笑い声が嫌になっていた。 自分の気持ちに、素直になれたなら。 熱い心と暑い温度が、どこかで消えていく。 あの日見た入道雲に叫べたなら。 涙だけでも絞り出せたなら。
だって私はこのなんとも言えない感情を 自分のせいにしちゃうから。 誰かを嫌う自分を嫌って 泣いてる誰かの涙を笑って そんなふうに生きてしまうから。 当たり前の日常を当たり前に思わないのは 毎日が過ぎるのに恐怖を感じてしまうから。 明日が今日と変わっているなら、 今日あったものが明日ないなら。 戻って掴んでどこかへ行きたい。
どくどくと流れ込んだ血にきっと意味は無い。 僕が動かしてるはずのこの五臓六腑でさえ、 誰かのために動かさなくてはならないのか。 言う通りに、やりなさい。 それが絶対正しいものか。 綺麗事のためにどうして手を掲げなきゃ、 僕は生きていけないの。 涙を流してみた。悲しくはないけれど。 愚痴を吐いてみた。何も悪くはなかったが。 心に残ったのは空の群青だけ。 きっと、ここだけ。僕が自由になれるのは。 全部、許して。ここだけが居場所だから。 辛くても、書くだけで、受け止めてくれるから。