神の夏祭り2
…ますます人間のことがわからなくなった…
だいたいのものは美味しいんだ。食べなくても生きていける俺が言うんだから間違いない。(元々生きてないけど)
しかし、面々が揃って口にしている"たぴおか"とかいうやつ。
ぶよぶよしてて味がしない黒いあれ。
俺は口にしているやつに訊きたいよ。「それ、好きで食ってる?」って。
…俺の口には合わなかった。
やっぱ俺には人間のことは理解できる気がしないんだが?想像力の問題ではなく。
人間に想像力をもっとあげるから許してくれないかなぁ…
ひゅっぅぅ…パぁぁぁっ
「あーっ!花火!」
「綺麗だね~っ」
これが、はなび。
色とりどりの火花が散って大きな花をつくっている。
話では綺麗だときいていたが…
…想像以上だった。
想像力の神が言うんだから間違いない。
綺麗、だ。
本当に俺は人間への想像力が乏しかったんだな…
"花火"、しっかり記憶したからな。
想像力を与えたのは俺らなのに…それを超えられたなんてな…
修行し直してくるか…
待ってろよ、人間。
せいぜい、それ以上のものをつくれるように頑張れよ!