おはようが白くうかんできえた朝 日陰がきっぱりと凍りついたまま 足音も吐息もひんやり吸い込んだ ほんとうに、冬だ。 心待ちにはされず、募られもせず ある朝おもてに佇んでいた 冬がもう居座って帰らない 冬がもう始まって終わらない
髪を結んだ。 するりと指の間を滑って きゅっと。 靴を履いた。 慣れない革靴で 爪先をトンっと。 そして前を向いた。 風がスカートを揺らした。
灯りのない道 自販機の前 せーので選んで落ちてきた 君が背伸びした 無糖コーヒー
ゆめくらげ ゆめくらげ ゆらゆらゆれる ゆめくらげ ひとの涙を きらめく汗を ゆっくりためて ためこんで ゆらゆら空へ のぼってく 輝きながら 光をふりまき ゆめくらげは きえていく ゆめの光を まきながら 輝く朝を まちのぞむ 光で街を つつんでく ゆらゆら ゆらゆら ゆめくらげ 夏のある日の ゆめくらげ
羊が1匹、羊が2匹 羊が3匹、こんばんわ 羊が4匹、羊が5匹 羊が6匹、でておいで 羊が7匹、ここまでおいで 羊が8匹、息の根とめて 羊が9匹、たんとんとん 羊が10匹、じゅうじゅうじゅう 明日のメニューはジンギスカン
ぱちんと叩きつぶして 縞模様だけが残った 半そでの先で、まだ白い腕 夏がくるには、まだ早すぎて 春がゆくには、もう遅すぎた 子供たちの、声は遠く 大人たちの、影も遠く 行き交う自動車だけが いつも通り苛ついてゆく そうは云っても、腹は減るし 明日になったら背は伸びるし 生きているよ、ぼくら今日も 生きてきたよ、知らない街で
出会いって不思議だなぁ あの先生が近くに引っ越して来なければ 会わなかったかもしれない ピアノなんてやらなかったかもしれない どんな時も優しく時に厳しく 指導をしてくださった。 楽譜にはその証がびっしり詰まっている。 先生と離れてから楽譜を見返すと 時々寂しくなる 今に慣れるのは時間がかかると思う。 求められるものが違って辛くなることがある だけど今の環境や先生に慣れて 成長していきたい。
ぽつり 灰色の空を見上げる ぴちゃっ 泥が跳ねる ぱらり 田んぼの神様に祈る ぽつり ぽつり 今年は豊作でありますように さーさー やさしい雨 今夜は素敵な夜になりそうだ
ぽつぽつ あめあめ パンの焼ける香り 音立てるやかん ぱらぱら あめあめ 窓辺に腰掛け 傍らに珈琲 ばらばら あめあめ ギターと雨音のハーモニー ぱらりぱら ぽつりぱら ぱらりぱら ぽつりぱら 屋根叩く雨の 子守歌
しとしと、つめたい雨がふります ひんやり、ぬけた風が心地よかったり じめじめ、粘ったはだが熱かったり おやおや、自分のことだってわかりません しとしと、いとしい雨がふります ぱらぱら、やねにあたる音がします