助けてやろうと思ったのに すくいようのないやつだ
襟のタグが気になるな 些細の塊からころされそう おまえらはいいよな 今のすべてを捧げるから その星の居住権をどうか
打ち上がらない火花が 咲いては散って 咲いては散って 無邪気な素足を照らしてる 呆気なさは価値のある話 転がった蝉は一か月後のわたし
好きな音楽聴いてたら 天使も悪魔も聞こえない 良いことも悪いことも ごった煮でこそ日々の魔法 夜の帳纏って終電へ 丘へと落ちたほうき星 朝が来るまでに見つけたい
笹の花ゆれる 君は不吉だと囁いて 少し早足で夜道をゆく 願い事ゆれる 君はくだらないと呟いて 尚も足早に夜道をゆく ささやかな日々が枯れませんように 星々よ、 僕らだけ見てればいい
書き溜めた雨の詩が 日の目を見ずに梅雨が明けた 夏の雲が好き 高速道路から見る夏の雲が 高く高くどこまでも イマジネーションを掻き立てる ラジオから気の利いた選曲 旅にでる理由は僕にもないけど このまま知らない出口まで
くしゃみひとつ 舞い落ちる羽根 目と目が合って 感嘆符と感嘆符
あなたに対してかっこよくありたい。 かっこいいわたしで、あなたに会いたい。
無計画で切った前髪 開けた視界に目が眩む 首筋にあたる風が汗をつれてゆく 整然で生真面目 乗り過ごせない電車を降ります 雑然で不真面目 本当の私をあなたは知りません 四次元の鞄 絡まった音楽 やさしく解く 大人な指先 ( 褒めて 褒めて 髪も 生活も ) 次の汗が風を待っている
お互いつまらなくなったね 新茶がおいしいとか言ってる 気怠げな仕草はもう似合わない 瞳も指輪もくすんでくけど 同じツボで笑ってたい やがてそれも風化してくのなら 同じつぼで眠ってたい 無駄なものが削げ落ちて 見えてきたホントのカタチ 歪な湯呑みに浮かんでる たったそれだけを報告してたい