私
「私に構わないで」
言いたくて仕方なかった
「近づかないで」
抱きしめられる度に思った
「知ろうとしないで」
訊かれる毎に願った
構ってほしかった
近づきたかった
知りたかった
全部 全部 ほんとだけど
今は違う
怖くて どうしようもなくて
君の昨日の言葉を反芻して
また一人で夜に溺れてく
『中身のない人は苦手
自分を持ってる人は素敵だと思う』
私はどうなんだろう
君の想うような人なんだろうか
構われる程
抱きしめられる度
訊かれる毎
「私はそんなんじゃない」って
現実を知って
いまを突きつけられて
つらくなって
でも君を嫌いにはなれなくて
まだ迷子です
私を早く見つけて、お願い、私