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もう2度とこの手を離さないで!

私は小さい時 引っ越してきた男の子に恋をした。そしてお互い両思いとなり
おとなになったら結婚しよう!と話していた。 
でもその子は 遠くへ引っ越してしまった。
もうそれは 昔の話。

今は中学生 あの子は何をしているかわからない。
わかることは私が猫さんで あの子がクマくんという あだ名を付けたこと。
あの子はクマが好きで私は猫が好きだったからだ。
でもそんなことも もう忘れかけていた。

キーンコーンカーンコーン 学校の鐘がなる 今日は新しい子が来るらしい。
誰なんだろう仲良くなれるといいな。 
今日は新しい子が来ます。みんなで迎えてあげましょう!
その子を見たとき一瞬で頭が真っ白になった。 
クマくんだったからだ。 なんでいるの? こっちに帰ってきたの? 会いたかったよ?
問い詰めたかった。でもクマの周りは生徒だらけで聞けなかった。
帰りになって急いで聞いてみた。 クマ…くん…だよね?? 
近所に住んでて仲良かったんだけど覚えてない??
は?あんただれ??
え??
俺あんたのこと知らねえ。 
クマくんは小声で あいつら いなくなったら言って? と言った
覚えてたんだクマくん!!良かった。 でもなんで??ここで話しちゃだめなの??

その後…帰るときクマは私を引っ張った。 おい!こっち来い!
痛いよ!クマくん!!なんで引っ張るの??
俺は今一匹狼みたいな存在だ。 あいつらに知られる恥ずくてと俺が困るの!
クマくん変わったね。 前はそんなふうじゃなかったもん。
わけありでな。前の学校がヤンキーが多くて… で元気してた??おっきくなったじゃん!
うん!元気だった!でもさ 子供扱いしないでよ??
ごめんごめん。 俺も元気だよ!
ねえ。小さいときみたいに呼んでよ!
ああ。猫さんな! 俺さ 小さいときの約束果たしに来た。
え?あの約束?
うん。 猫さん 俺と付き合ってくれないか? 
引っ越してからも 君が好きだった。
私も! ただし条件付きだよ??
何??
もう2度とこの手を離さないで!離したら私泣くよ?
うん。猫さんもな!約束!

このあと私達は結婚して 幸せになった。 まだこのときは 誰も知らないお話。

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復讐代行〜第17話 刺激〜

「はぁ?離せよ!」
手は振りほどかれたが、今回は痛くなかった。
「随分気に入られたんだな」
小橋が煽る。しかし本当の意味が知られていないならそんなことどうだってよかった。
「ふっ、ふざけんな!そんなんじゃ…なぁ?」
これだけ動転しても口調は戻らない、随分気に入ったんだな俺の体を
「私は…」
もはやここまできたら小橋に乗ってやるよ、そうすれば復讐へのきっかけは強くなる。いや強く見えると言った方が正しいか
「もう2人でカフェ行くか?金は後で言ってくれれば払うから」
橘よ、それじゃ意味ないんだよ
「いやいやいや!俺が嫌だよ!」
間髪入れずに小橋は煽る。ここまで来るともはや才能だ。
「お似合いだろ」
「私は…桐谷君が嫌なら…」
あとは“俺”に救いを与えるだけでこの場は…
「そう言うなら仕方ないな、無理強いをしたら元も子もない」
やはり橘がまとめてくれた。小橋は少し残念そうだ。
あとは…
「橘、ちょっといいか?」
“俺”の行動はあまりに突然だった。
驚きを隠せない。
動揺が顔に出てやしないか、2人に変な視線を送ってはいないか、小橋に疑われてはいないか、
一瞬にして不安が押し寄せた。
これだこれだ、二重スパイのスリル…
「なるほどね…」
“俺”の話を聞いて橘が何かを考え出した。
これが果たして自分にとってどう出るのか、先程までより多くの目線から考えねばならない。
「ねぇ、闇子ちゃん連絡先交換しようよ」
橘は今までにない笑顔、でも嘘を感じさせない笑顔で言った。その言葉、表情に逡巡していた多くの思考は余裕で越えられてしまった。

to be continued…