さよならだけが
何もかもうまくいっていたのに
さよならだけが 出来なかった
ぼくも君も、ただ笑ってたのに
何もかも大好きだったのに
さよならだけが 出来ないまま
ぼくも君も、ただよっているんだ
頭のなかにうかぶ言葉は
ぜんぶ君のためだった
あの朝ぼくはすこし泣いたよ
それで君のことぜんぶ忘れるつもりだった
何もかもうまくいっていたのに
さよならだけが 出来なかった
ぼくも君も、ただよっているんだ
うつくしいひとよ
かわいいあなたよ
くしゃみひとつもさせたくないほど
腕のなかのちいさな影すら
なくしたくないほど
頭のなかにうかぶ全てが
そうさ君のためだった
あのあと、ぼくはすこし泣いたよ
なのにふたりはちょっとの寂しさに
負けっぱなしなんだ。