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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです!

「今は降ってないみたいだけど、雨、ひどいね。」
私は窓枠に手をかけ外をみていたので、ふらっと現れた先生にそうなげかける。

『怖いか?』
顔を覗き込むと、いつものように腰掛ける。
「怖くはないけど、なんか7年前の災害と同じくらいの雨が降るんだって。」
『ここも地球温暖化の影響を受けてるのかもな。』
「うん。雨は好きだけどここまで降られるのは困る。」
『この感じだと郵便も当分来ないな。』
「あぁ、梟さん?あの子達先生のとこ来てたんだ。」
『そりゃあ、魔法に使う道具はこっちに売ってないからな。』
今日は私も先生と同じ向きで座る。

「また先生の魔法見たいな〜。」
『そろそろ、アルの魔法も上達したんじゃないか(笑)?』
「そうね(笑)、アルの魔法が先ね(笑)。」
『楽しみにしとくといい(笑)。』
“勝手に約束しないでくださいよ!”
ムスッとしたアルがでてくる。

「いつからいたの?」
“君が座ったあたりかな。”
「あ、あと、ムスッってしてたけど、約束してたよね?魔法見せてくれる約束したよ!?」
“え、嘘?いつ?”
『してたよな。』
「だよね!!」
『どっちみち魔法を見せなきゃだ。』
“え〜…。”
「手伝ってあげるから。」
“じゃあ、夏休み中にはなんとかするわ〜。”

『ちょろいな(笑)。』
アルは魔法の段取りをしていたので、それを横目に先生は耳元で呟いた。

私は、この雨が止んで3人の上に虹がかかる事を祈った。

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魔王様、転生して勇者始めます No11

私の狼が。。。エリンギになってしまった・・・。
変更も出来ないし…この子は一生エリンギとして生きるのか…(泣)
「バウッ!(嬉)」でも喜んでるみたいだしなぁ。
まあ本人(本狼か?)が気に入っているなら良いか・・・。
あ、サミルが死にかけてる。私のゴッドブローもろに喰らったからな。
ほら私ステータス化け物だし。
じゃなくて!私回復魔法使えないよ!?ど、如何すりゃ良いの?
「ヒールッ!」あ、君回復魔法使えるのね(´・ω・`)
ここは是非とも我がパーティーに・・・
「私をこのパーティーに入れてください!」
おお、願ったり叶ったりの展開。勿論おけ。
パーティーに一応ヒーラーのマユカが加わった。
なんやかんやで朝がきた。現在パーティーは4人(いや3人と一匹か?)
でもまだこれじゃ魔王は倒せないよね~。
それにしても、エリンギが、可愛い。
寝る時も隣に来るし、後ろ着いてくるし・・・。もう、かわいいです!
ちょっと鑑定させていただきます。
《狼 名前エリンギ  攻撃7638 防御6450 速度14350
魔力1200 HP24000 スキル「HP自動回復」「俊足」「遠吠え」》
強っ⁉いや私と比べりゃアレだけど、狼としては異常なほど強いよ⁉
スキル持ちだしね。ちょっとスキルも見せて・・・ね?
《俊足 一時的に速さを5倍にする。》    は?
《遠吠え 群れを呼び出す》    はい?
チートじゃん⁉群れを呼ぶ?つっっっっっっよ!
ゆ、優秀かよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

                To be continue…
                

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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです!

コンコン。
私は先生の部屋の扉を叩く。

『どうぞ。』
中から少し冷たい声が聴こえる。
「私。」
そう言いながら、扉から顔を覗かせる。
『あぁ。君か(笑)。』
さっきの冷たい声が嘘かのような優しい声で言う。

「ねぇ、私だと思ってなかったからだと思うけど、すっごい冷たい冷えきった声だったよ(笑)?」
『しょうがないだろ……。』
先生は少し恥ずかしそうに俯く。
「先生も私と同じで好き嫌い激しいもんね(笑)。」
『で、何しに来たんだよ〜。』
「ほら、約束。そろそろ魔法見せてもらおうかなと。」

『どんな魔法をご所望ですか??』
店員さんのようにそう言うと、貴族のようにお辞儀をする。
「今日は暑くないのがいいな(笑)。」
『そんな都合の良い魔法なんてないよ(笑)。薬学にはね!』
「うん、なんとなくそうだろうなって思ったのよ(笑)。いつものやつ見せて?」
『おう。今日は材料を変えてやってみようか。』
「色が変わったりするの?」
『それは見てからのお楽しみ(笑)。』
先生はイタズラに笑いながら、少し大きい釜のような鍋を取り出す。
『アルが来る前に済ませるぞ(笑)?』

私は手伝いをしながらいつもの魔法(材料を変えているが…。)を見ながら、先生の細い指を見ていた。
いつもとおなじように綺麗な魔法と、先生の美しさをこのまま記憶の中で冷凍保存してしまいたいと思った。

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〜二人の秘密〜少し長いので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

「暑い……。」
そう呟いた声を先生が拾う。

『まぁ夏だからな。』
「お〜、いつの間に先生。」
『顔にタオルをかけてるからだ。』
「いや、もう暑すぎて(笑)。」
『確かにこの暑さは死んでしまいそうだ(笑)。』
先生はチョロっと舌を出しながら笑う。

「うわ。何それ。可愛いかよ。」
私は先生を少し睨む。
『いや、なんで睨むんだ?』
「私より可愛かった罰。」
私はムスッとした顔を見せるとニコッと笑う。
「先生、可愛いから焼きもち焼いちゃう(笑)。」
『君は女の子なんだから、君より可愛い訳はないさ。』
「最近は更にさらけ出してるよね、先生(笑)。」
『何をさらけ出してる?』
「う〜ん、全部かな。自分をさらけ出しすぎ〜(笑)。」
『そんなつもりはないのだが??』
「いやいや、自覚なし(笑)?」
『自覚も何もさらけ出していない。』
「ふふ。先生のそういうとこ好きよ(笑)。」

“なんかイチャイチャしてんな〜(笑)。”
アルが音をたてながら歩いてくる。
「おっ、久しぶりアル。」
“久しぶり(笑)。”
「何してたの?」
“仕事だよ、仕事。”
「先生はここに来てくれてるのにな〜……。アルは仕事ばっかしてんだな〜。」
私はアルをジロッと見る。
『可愛い顔が台無しだぞ(笑)?』
先生は笑いながら手で私の目を覆う。

私は先生の手をずらしながらアルに言う。
「アルめ。今日は先生がいるからお預けだっ!」
“いや、アニメのセリフみたいに言うなよ(笑)。”
「ごめん(笑)。そういうつもりじゃなかったんだけど(笑)。」

久しぶりに3人揃った廊下は少し騒がしかった。
3人の笑い声が響く廊下に、蝉の不思議そうな目が釘付けされている事を私達は知るはずもなかった。

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです!

今日もいつもの窓辺に座っていた。

『今日は暑いな。』
「いや、ホントだよ〜。暑すぎ。」
私は第一ボタンを開けた制服のシャツをぱふぱふしながら答える。

『いきなり夏になったな。』
「雲もさ、夏の雲してるんだよ(笑)。濃いい影なんてつけてさ。」
『夏の雲は特徴的だからな(笑)。』
「う〜ん、クラスマッチが面倒くさいくらいだよ(笑)。日焼けしそ〜。」
私は遠くを眺めるように仕草をつける。

『ん(笑)?どこ見てんだ?』
「いやさ、あの山の向こうに太陽沈んでくんないかなって(笑)。」
『クラスマッチはお昼だから真上だな。』
「う〜ん、ボイコットしよっかな(笑)。」

『誰と?』
「先生と?」
『どこで?』
「先生の部屋で?」
『何するの?』
「魔法見せてもらう?」
『なんで全部はてなで返すんだよ(笑)。』
「いや、ほんとにボイコットしないもん(笑)。唯一楽しい行事じゃん。」
私はニコッと笑って見せる。

『確かに動いてるときは楽しそうだもんな(笑)。』
「動くとストレス発散になるのよ(笑)。まぁ、発散しながら溜まってるんだけど(笑)。」
先生は頭をポンとする。
「まてっ!!!汗かいてる!!!!」
先生は笑うとほっぺをプニッとする。
「ねぇ、そこも汗かいてるでしょ?」
『ここではありのままの君でいいんだ。』
「ねぇ、汗ダクダクの中言うことじゃないから(笑)。」
『しょうがないだろ?夏なんだから。』
「そうだけど〜。……うわっ、アル来たぞ。」
“いや、来たら駄目か?”
「暑苦しい!!!!!」

私達は3人揃った暑苦しい中、アルが売店で買ってきたアイスを口にいれた。
アルがいない間に、私達は《二人の秘密》の時間を共有していた。
次はどんな秘密になるのか楽しみにしながら、最後の一口を放り込んだ。

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今日は、雨が降っていていつもより少し怖さが増した窓辺に座っていた。

「ねぇ、今日の雨凄くない??」
先生が来たことを確認すると、座ってしまう前に口を開く。
『今日は雷も凄いな。』
「まぁ、雷は全然怖くないんだけどね〜。」
『なんだ?』
「ほら、この間地震あったでしょ?震度1くらいかな?」
『震源地で震度3だったはずだからここらへんは震度1のはずだよ。』
「震度1でもさ、2階ってめっちゃ揺れるんだよ。雷よりそっちのほうが怖い。」
遠くの方で雷がゴロゴロ音を立てる。

『雷は当たりさえしなければ、あれでもきれいだからな。』
「お、わかってんね(笑)。」
私がそう言ったとき、アルも合流した。

“雨も雷も凄いですね。”
「……ねぇ、今それ話してた。違うの出して。」
“君はなんでそんなに僕に素っ気ないんだ??”
『私も違う話がいいな(笑)。』
「ほら。先生もこう言ってる(笑)。」

“あ、そういえば、久しぶりに先生の魔法見せてくださいよ。”
「いやいや、先にアルが魔法見せる番でしょ?」
『どっちでもいいさ(笑)。君との約束もあったし、アルより先に済ませてしまうよ。』
“うわ〜、なんかセコいですね、先生。”
「ん??先生に文句があるなら私が受け取りますけど〜??」
“いや、特にありません!”

『そろそろ戻ろう。どんどん暗くなってしまうよ(笑)。』
「そうね、賛成。戻ろ!ほらアルも行くよ!!」

私達は談話室に戻ったあと、雨と雷の音に包まれながらカードゲームをして遊んだ。
このなんでもない幸せな日々が続けばいいなと、今日も思う。

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〜二人の秘密〜長文なので時間があるときに読んで下さると嬉しいです!

「先生!!今日七夕だよ!!!何お願いするの??」
私はいつもの窓辺につくなり、そう尋ねる。

『そっか、もう七夕なのか。』
先生がそう言ったとき、アルも合流した。
“1年は早いですからね。”
「あ、アルおひさ。」
“挨拶、雑だな(笑)。で、先生は何をお願いするんです?”
『それは秘密だろう。教えてしまったら叶わない気がするよ(笑)。』
「確かに……。先生、ロマンチックな事考えてるんだね(笑)。」
私は笑うと、いつものように窓辺に腰掛ける。
“でも今日は雨ですね。”
『毎年こんなもんさ。』
“今年も織姫と彦星は会えないですね。”
「それは違う!!」『それは違う。』
私と先生は声を合わせてそう言った。

『雨が降ってるのは雲より下の地上だけだ。』
「つまり、雲より上は雨が降ってないから星は輝いてるって事。」
『星さえあれば、二人は会えると思うよ。』
「私も先生と同じ意見(笑)。」
“ロマンチックなのに、結構現実的に考えるんですね(笑)。”
「だって1年に1回のチャンスを地球の条件で潰すわけにはいかないでしょ?」
“君はロマンチックなのか、怖いのかわからないよ(笑)。”
「何が怖いのよ(笑)。失礼ね〜。」
『さぁさぁ、今頃織姫と彦星が会っているだろうからお願い事をしよう。』
「雲がかかってるからこっちの世界は見いないんじゃないかな〜??」
『しっかりお願い事をしたら、雲の向こうにも届くよ。』
「ほんと??」
『あぁ。ほら、お願いをしよう。』

私達はいつもの窓辺から、織姫と彦星がいるであろう方向を向いて願い事をした。
手を組むと優しく目をつむり、「この空間が出来る限り長く続きますように」とこっそりお願い事をした。

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〜二人の秘密〜長文なので時間がある時に読んで下さると嬉しいです。

「ふ〜。」
私はいつもの窓辺につくとため息を1つつく。

『なんだ?やっとここに来たと思ったらため息か?
……大丈夫か?』
先生は隣に座ると、少し首を傾ける。
「全部はてなつけて聞かないでよ(笑)。」
『心配してるんだろ?』
「わかってるよ(笑)。ありがと先生。あっ、でも聞くのは1つずつ。」
『そこは曲げないんだな(笑)。』
「そりゃそうよ。1つずつ答えを返したいでしょ?」
『君らしいな。』
「でしょう(笑)?」
私は少しイタズラに笑う。

『…はぁ〜。』
「ん?……何?」
『君は可愛いのにもったいない。』
「どうしたの?急に。」
『急じゃない。もっと笑え。可愛い顔が台無しだ!』
先生は頬をプニッとする。
「ねぇ、ため息からのそれは恥ずかしい…。」
私は頬を膨らませて、怒ったポーズをする。

『そのありのままの顔がいいんだよ(笑)。』
先生は面白がっているように笑うと、いつものように頭をポンとする。
「もう!からかわないでっ!面白がらない!!」
『あははは(笑)。あー、苦しい(笑)。君は本当に可愛い顔をするな(笑)。』
「ね〜、そろそろ笑い止みなさい!!」
『笑うと楽しくなったろ(笑)?何かあるんなら必ず相談すること。いいな(笑)?』
先生はさっきの面白がった笑いとは違う笑顔を見せる。
「何回も聞いてるよ(笑)。ありがとう。…何か先生にハメられた気がするな〜(笑)。」
『ほらほら、話したい事があるなら話せ(笑)。』
「今はいいよ(笑)。ほら、見て。アルが来た。アルもここに来るの久しぶりなんだからもてなさないと(笑)。」

やっと3人揃ったこの廊下で、
当たり前の日々を再開した。