月に目線を返されて 子どものはしゃぎ方をして 踊る僕は星のよう 月の光で輝いて 朝を怖がる 僕なんか 朝へ出掛ける 月のこと 留めておける資格がない そんな不安で苦しんで 踊る僕は星のよう
私を知らない人からは 淡々と生きて見えるでしょう 波にうきわと身を委ね 私はじっと空を見る うきわの空気は抜けたまま 雲の合間の空を見る 心は青い火、破裂はしない 想うは藍の日、破裂はさせない 行くには遠く 死ぬには近い これらをいつか笑えるの? 風の音だけ響いてる
ホールのステージに立つ。 一番奥の客席を見上げる。 深く息をすう。 私たちの最高の歌を届ける そのための練習をたくさんしてきたのだから 私たちは最強の仲間だ 自分をこえる どこまでも行けるって信じて 宇宙まで響かせてやるんだって がむしゃらに歌ってきた 楽しんで。 集中して。 やってきたことを体はおぼえてくれている。 あとは、ただ歌うだけ。 一番いい顔して。 いままでやってきたこと みんなでがんばったこと 私たちの歌声に期待して支えてくれたひとがいること 絶対に無駄にしたくないから
私は電車の窓からあなたを見ている 本を読んだふりをする 僕は反対の電車からあなたを見ている 景色を見ているふりをする でも気づかないふりをする だってバレたくないから 君を好きだってバレたくないから あなたはどう考えてるの? 君はどう考えてるの? 私は 僕は ずっと ずっと 君が好き
爺ちゃんよ それ、羊羹じゃ無くてチョコやで? 見た目似てないよな!? なのに 小豆の風味がたまらんたまらんのやっ!! って1人縁側で叫んでたらびっくりするで? 頑張れ爺ちゃん
世界で1番大事なもの 大好きな君との思い出 世界で1番楽しいこと 大好きな君とのんびり過ごす時間 世界で1番悲しいこと 大好きな君が泣いている時 世界で1番大好きな人 それは君
夏らしい景色ってなんだろう 眩しく照り返す砂浜の海岸だろうか 涼しい木陰が癒す新緑の山々だろうか それとももっと俗に浴衣で祭りだろうか 夢見るだけでもなんと楽しいことだろう あとはあの人が隣にいてくれたら… そんな淡い希望まで膨らんでくる 夏の暑さに火照ったこの気持ちが覚めないうちに走り出さなきゃ!
蒸されて曲がる 夜のアンテナ 折る予感 背中に積もる 夜明けが 君のシルエットの中に 揺れて 逃げていく 意味の無い夜と 意味のある手振り 君の愛を少しだけ シミの無い心 チラつかす素振り キリのいいとこで止まれ 蒸されて伸びる 夜のアンテナ 取るに足らないはずの 一夜さえ 君と水辺の愛の国 触れて 見えてくる
「あなた…」 わたしがそう言いかけた時、不意に駄菓子屋の方から声が飛んできた。 「あれ?」 見るとわたしの見知った4人が立っていた。 「ネロ! 皆!」 知り合いが来た事で、わたしは思わず安堵する。 しかしネロは訝し気な顔をした。 「…ゴブリン?」 ネロがぽつりと呟くと、わたしの目の前にいる少年は少し手を挙げる。 「やぁネロ」 何週間かぶり?と少年は笑った。 「え、え?」 わたしは訳が分からなくて。ネロ達と少年の顔を交互に見る。 「どういう事?」 わたしは思わず呟いた。
どこの誰かは知ってるし、 もう出会ってはいるけれど、 あなたに唐突に贈りたくなった。 きっと私が本人から贈られて、 顔をぐしょぐしょにさせられたから、 なんだろうな。 そしてその時、 あなたが浮かんだ。 どうしようもない日々は続いて、 もがいて生きなきゃいけなくて。 それでもいつかこの日々を、 見えない蔦の絡む日々を、 超える未来が来ると信じて。 いつかその時がきたら、 笑顔で会いましょう。