初めて触れた手の温かさ。
初めて交わしたキスの味なんて覚えていないわ。味なんてしなかったのよ。
一つ欠けていた色が私の世界に落ちる。
いとしさと、ぬくもりと、はかなさの色。
寒空を見上げて、白い息をふぅっとはいて。
君のことを考えるの。こんなこといったら、きっとまた、嬉しそうににっこり笑ってくれるわね。
いいのよ。だって、私も、ずっとずっとあなたを。
だってわたしは、ずっとずっとあなたが。
頭が痛くなるほど
指先がかじかむほど
キミを見つめて触れてしまう
なのに、何もかも上手く行かないのはキミのせいにして
キミから目が離せないから時間だけが過ぎてゆく
キミは悪くない、僕の接し方が悪いだけだ
もう、こんなに火照るほどイジメたり
もう、こんなに重くなるくらい理想を詰め込んだりしないから
だから、移り変わっていくキミだけど
僕は“自分”も“キミ”も大切にするから
もっと仲良くやっていこう
「俺ぁよ、アイツに会ったときに死を覚悟したんだ。」
愛知県某所在住のトイプードルさんは、噛みしめるようにゆっくりと語り始めた。
「最初に目に入ってきたのは、黄色い毛並みに赤い真ん丸ほっぺさ。赤いとこがバチバチ音をたてて放電してやがった。戦闘準備万端って訳だ。こっちはボール追っ掛けながら公園走り回った後でぐったりしてんのによ。洒落にもならねえ。」
ふわふわの茶色い毛に覆われた小耳を上下させながら、トイプードルさんは小柄な身を小刻みに震わせる。
「勝敗は最初から決まってたんだ。そこへさらにあの声が聞こえた訳よ。『ポ○モン、ゲットだぜ‼』甲高い声だ。ヤツの背後から聞こえてきやがった。こいつが聞こえちゃ、もうどうにもならねえ。俺のこの愛くるしい尻尾も、一気に臨戦体制に入る。」
彼は、その愛くるしい目を閉じて、真ん丸の尻尾をピンとさせた。
「だがそのときだ、愛しのご主人が投げた緑色のボールが、俺とヤツの間を横切ったんだ。俺ぁ思わずそのボールを目で追っちまった。その隙にヤツは、俺の全身に電気ショックを食らわせやがった。俺ぁ毛並みが良いからよ、電気の通りも良い訳だ。身体中がちぎれるように痛んだ。あまりの痛みに俺ぁ、そのまま気を失っちまった。」
再び開かれたその愛くるしい目には、微かに涙が浮かんでいた。
「気がついたときには、近所の今西動物病院のベットの上だった。完敗さ。俺ぁアイツに手も足も出なかった。可愛さでは負けてねえつもりだが、まだまだ修行が足りねえな。ま、ご主人と一緒に一からまたやり直しだ。」
トイプードルさんは深いため息を吐き出すと、どこか晴れ晴れとした顔で部屋から出ていってしまった。
プリンセス・シードル
聖なる情熱に愛されて
貴女の微笑みは甘酸っぱい
願わくば今宵は 私の胸へ凭れて
芳しい その髪へ口付けを許して
プリンセス・シードル
夜毎冷徹に抱かれて
貴女の唇は ほろ苦い
願わくば今宵は 私の腕を取って
艶めく その瞳で私を射止めて
『ノスタルジイ』
ぽたり......ぽたり......。
次の瞬間、ガラシャの顔にはガラシャが干からびてしまうのではないくらいのの涙が流れていた。
「ねぇ、ユリ。」
ガラシャは流れる涙以外は無表情で呟いた。
「ねぇ、これが正解だったのかしら。
全ての記憶を取り戻して、果たして幸せなのかしら。もしかしたら私酷い間違いを犯してしまったのかもしれないわ。いや、きっとそう。」
ユリはゆっくりと言った。
「そんなことまだわからないさ、それはこれからの君次第だよ。ただひとつ言えることは、君はこの図書館の外の国のお姫様で君はここに連れ去られてきたってことさ。」
ガラシャはまだ流れる涙を拭いて言った。
「一気に思い出してしまったの、怖いことを。
私、どうしたら良いんだろう。
でも一つだけわかるわ。私、あそこには帰りたくない。帰ってもどういう顔をすればいいかわからないよ。」
ユリはまたゆっくりと、今度は言い聞かせる様に、
「ガラシャ、今決めなくてもいいんだよ。ゆっくりとゆっくり決めればいいから。
今日は疲れたでしょう。一旦寝なさい。心を落ち着ければ見える景色も変わるよ。」と言った。
ガラシャが寝てしまった後、ユリはアパルトマンの外へ出て柄でもなくののしった。
「鵺ェェェッ!!貴様聞いているかァァァァッ!!
貴様だけは、貴様だけは絶対に許さんぞォォッ!!
この虚構を壊してもなッ!!」
その声は、無機質の空に虚しく響くだけである。
To be continued #39 第4章最終話↙
『虚構の崩壊、ロマンチック逃避行』
P.S.あとがきだけでもほっこりとしていって。
暇な時になんとなく意味わかんないタイトルを思いつきます。
だいたい使えませんけど。少しここで吐き出しておきます。良ければ使って頂いても結構です。
・その時、トイプードルに電流走る!!(物理)
・樹海ロスト
・着メロしかないオーケストラ
・ベラルーシのおとなたち
・妖精たちの反乱(飯テロ)
他にももっとあるんですけどこの使えそうなお(か)しいものたちを供養しときます。
これを文章化してくれる人が出てくる事を祈って笑
下を向いて黒いアスファルトを見つめても
涙が溢れるだけだから
上を向いて宇宙のコロコロ変わる
その表情を眺めて
嫌なこと全部忘れようか
「ああもう何もうまくいかない」と嘆く日々
辛いことだらけの毎日で
転んで起きての繰り返し
一難去ってまた一難
「もう勘弁してよ」って叫んで泣いても壁は壊れない
弱音を吐きながらも1歩1歩進んでいる
壁が立ちはだかるのは進んでいる証拠
壁が立ちはだかるのはまだ行けるってこと
限界は限界、越えることなんてできないわ
何て言わないで
君の限界はここじゃないはず
まだまだ行けると信じて頑張りましょ
※お久しぶりです…最近勉強が思うようにできなくて…(._.)
家族もいるのに、友達もいるのに…
なのに…なんだろうこの孤独感。
大切に思えば思うほど、それはみんな遠くに行ってしまう気がして…
大切に思ってるのは自分だけなのかな…そんな考えが 頭から離れない。
降水確率50パーセントだったら準備はオーケー
夕日のチーク銀杏のイヤリング
木枯らしのコートを身にまとって
あなたに会いに行くの
いつまでも出産ボケが治らないママの言うことなんてきいてられないわ
クリスマスなんてどうでもいい
わたしたちの記念日を作らなきゃ
出会いなんて生ハムみたいなものね
熟成の切りたてがその後を決めるの
降水確率70パーセントだったら準備はオーケー
ネオンのルージュに野良猫のマフラー
落ち葉のヒールを履いて出かけるわ
都会では詩が書けないなんてばかなこと言わないで
材料はいくらでもころがってるわ
恋愛なんて焼きそばみたいなものね
熟成ソースでどうとでもなるの
降水確率100パーセントだったら準備はオーケー
あなたとわたしの
記念日が始まるの
作り笑いするのは嫌だ
一人っきりは嫌だ
暗い自分が嫌だ
いいたい事を言えない自分が嫌だ
嫌いな自分が多すぎてどれが本当かわからない。
嘘が飛び交うこの世界で
真実を語る人がきっと
「英雄」って呼ばれるんだよ。
だから「英雄」はかっこ良くて
皆から憧れられるんだよ。
三足す三は六で、
五かける五は二十五で
よし
明日も
生きてけるな。
「どうにでもなってしまえと思う昼 空はひたすら光っています」
テスト中。まだ初日ですが、クタクタです。
泣けば泣くほど自分が惨めになっていく。
自分を傷つけるほど心が黒くなっていく。
作り笑いをすればするほど後戻りできなくなる。
本当の私はどこにいますか?
雪景色は綺麗です
雪景色は、溜息と共に現れます
雪は怖いです
雪は冷たいです
雪は、恐怖の足音を残します
綺麗なはずの白色が
誰かの存在すら白くするのでしょう
赤い手袋落ちてます
貴方はどこに行ったのでしょうか?
(私の県は、雪多いので。降ると若干憂鬱です。)
「ありのまま」ってなに?
「自分らしさ」ってなに?
偽りの自分はなんでいるのかな?
素の自分を出せるのはどこ?
毎日毎日模索中