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HーOーH

水素と酸素をだきしめて
きたいはいつかかなうといいね
まじわった瞳のさき、見えているものがおなじなのか
向こう側に手を伸ばしたい
不自然なかたちをえらべば
きみも首をかしげるでしょう
これはアスコルビン酸なんだよと言えば
じゃあこれはパントテン酸だときみはひとつ手にとった
うまらないパズルみたいだ
水素と酸素をこぼしながら
きたいはいつかとまるといいね

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鬼ノ業~序章(拾肆)続

おじさんは微笑む。
「答えは今出さなくてもいいんだぞ。」
そう言って、ぐしゃっと頭を撫でた。
「おじさんもなぁ…人間は許せない。だから、薊のことは止めんよ。
だがな、人間にもいいやつはいるんだ。」
朔を見て微笑む。
そうなのだ。だから、朔は目的を聞かれて答えられなかった。人間を殺したいとは思わなかったから。
薊はそっぽを向いた。絶対に赦さないんだから、そう呟いて。
おじさんは苦笑した顔を薊に向けた。
「もう10年は待てよ?お子さまもいいとこだからな。」
頬を膨らませた薊は、初めて打ち解けた顔をした。

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いつもと少し違う朝 ~She glance~ #4

そっか。今お仕事帰りかな。

なんて、
言ってる場合じゃない!

もうなんでこんな時に...
泣いてる姿なんて見せられないよ。

あと少しだもん。
きっとバレない。
大丈夫。

...大丈夫。

のはずだったのに。

私の向かいに腰を下ろす男の人

思わずいつものように目を合わせてしまった

ぱっと目が合えば
男の人が驚いた顔でこちらを見ていた。

恥ずかしい...。
最悪。


...

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いつもと少し違う朝 ~She glance~ #3

夜も遅く人も少ない帰り。
電車の中。

瞳から溢れる涙を抑える事も出来なくて。

下を向いて自分の降りる駅を待つ。

あと3駅
といったところで新たな乗客。

慌てて涙を手の甲で拭えば泣いてるのが
バレないように結んでいた髪の毛を下ろした。

入ってきたのは3人の男の子達。
「まじかよ。www」
「へー、お前がなぁ。笑」
と話をしながら

長身のお兄さんと
金髪のこちらもまた長身のお兄さんが
笑いながら斜め向かいに座る。

それに続いて一番後ろから...

あの男の人...

...

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いつもと少し違う朝 ~She glance~ #2

ブーッブーッ

《新着メッセージがあります。》

なんだろう。
開いてみると、
相手は彼氏だった。

《今日の夜会えないかな?》

最近話なんてほとんどしてなかったのに
いきなり連絡がくるなんて...。

...悪い予感がした。
胸がぎゅっと苦しくなった。

...

当たって欲しくないときに限って
悪い予感は当たってしまう。

その日の夜。
呼び出されて話を聞けば
案の定別れ話で。

...今までずっと。
浮気されてたんだ、私。


...

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楽園の子供たち

僕らの終わりを見に行こう。
最期の細胞が息絶えるまで 最高だねって言えるような。
夢も希望も未来も全部 汚れた靴で踏みしめてやる。
僕らはいつだって 史上初の僕らなんだ。
何一つ有り触れてなどいないんだ。
さあ 今から はじめようぜ。
僕ら、僕らをはじめようぜ。

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いつもと少し違う朝 ~She glance~ #1

いつもと同じ朝
いつもと同じ電車に乗る
いつものようにあの男の人の向かいに座る

何をやっている人かは分からないけど
男の人とは思えないほど綺麗でオシャレ。

話したことはない。
目が合うと会釈するぐらい。

今日もほらね。

少し顔を上げれば目があった
ぺこっと会釈すれば
男の人は会釈し
すぐに手元のスマホに目線を落とす。

私はこの一連の流れが好き。

話したことは1度もないのに。
何でだろう。
安心する。

ぼーっとしながらそんなことを考えると、
自分のスマホが震えた。

...

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本日の魔法講座 その234

画伯の寝癖
スケッチブックのくるくるの向こう
後頭部にまくらをのっけたまま
まだまだ言いたいことばかり隠してる

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誕生、そして進撃

イズモは禍々しくも神々しい『何か』と進行を始めた
それは、少し時を遡る...
「イズモ様、連れてまえりました...」
「うむ、ではお前...」
「なんでございましょう...イズモ大神官様...」
「うむ、そこに立っているだけでよい...ロマノフ!」
「はっ!」
ロマノフは杖を構えた、杖から怪しい光が漏れ、信者に触れた
信者の悲鳴が木霊する...
そして信者は、闇のエネルギーを発し、一対の角を持つ、人形の戦士となった
「ふむ...」
「イズモ様...」
ロマノフは不安気だった
「中々良いではないか...」
イズモはカードを1枚取り出し、戦士に投げつけた
戦士はカードに封印された
「ははは...次だ!」
誕生するものは毎回違う、例えば竜だったものもいるし、異形の怪物だったこともあった、その度にイズモはカードに封印していった...
こんなことを繰り返し、ついにイズモ本人が戦場に出ていった...

リュウセイはさっきの出来事を思い返していた
「(プリン様...生きておられたのですね...私は...もう...それだけで胸が一杯です...)」
そしてレイナと交わした約束...この異変が終った後、再びレイナに使える...
リュウセイは天を仰ぎ、月夜を切り裂くような咆哮をした...

レイナは帰り際、あの瞬間を思い出していた
「(リュウセイ...貴方ってば、何にも変わってないわ...温もりが...あの時のなんだから...)」
レイナもまた、あの約束が叶うのを楽しみにしていた...

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no title

たったひとことが嬉しくて
明日も頑張ろうって思える