半端な優しさを差し伸べても
寂しげな鼻歌が返ってくるだけ
適度な厳しさを見せつけても
楽しげな笑顔が返ってくるだけ
真昼の空を見上げても
雨に濡れたアスファルトを眺めても
長い坂道を駆け登っても
人混みの電車から抜け降りても
もう君はいなくて
足早に明日はやってきて
ちっぽけな存在を噛み締めて
断片的な感傷に襲われて
声に出すのは控えたまま
規則正しいノートブックに
取り留めのない言葉を並べる
また、逢えるその時に
笑って君に差し出せるように。
3年間ずっとここで成長してきた。
私をここまで明るく元気にしてくれた。
今まで作ってきた自分が、本当の自分になれた。
でも今週、その居場所にいれなくなる。
私がこの居場所が必要じゃないほど成長した証。
でもやっぱり悲しいよね?
涙があふれるよね?
3年間の思い出がつまってる、この場所。
笑ったり泣いたり喜んだり怒ったり...
私の全てがつまってる。
さよならがうまくできない私は
この居場所にどう感謝を伝えればいいの?
笑顔でさよならできる?
きっと成長した私ならできるはずだ...
成長した姿を見せるために...
大好きな居場所に別れをするために
私は青空の下、最後のそこへ足を向ける。
ありがとう...そしてさようなら。
君と将来の話をしてると
僕の夢どこまでも広がれええって思うのに
いざその将来が本当に近づいちゃうと
咄嗟に自信がなくなる
矛盾してる
ぎゅってしてくれるその腕も
頭を優しく撫でてくれるその手も
私に優しさを落とすその唇も
私に向けられてたその笑顔も
全て私だけのものだった
全部大好きだった
いつからかその私だけのものは
違う誰かだけのものになった
あなたは今何を想うの?
いかないで 愛しい人よ
しょうがないよって微笑むくらいなら、やってやろうよっていっしょに笑おうか。
未来はもう、そこまで来てるよ。
薊はおじさんを下ろし、声をかける。決して揺らすような真似はしない。
「おじ様!おじ様!おじ様ってば‼」
朔は疑問しか出てこない。
何故おじさんを刺し、その後に尚放火したのか。
何故おじさんに狙われたのか。
一体何処の誰が?どんな理由で?
そもそも人ひとり通らない此の場所に、どうやって来たのだろうか。
おじさんが少しだけ反応する。
「おじ様‼」
「あざ、み…さく、も……。」
「おじ様!誰にやられたの!?ねえ!答えて!!」
おじさんは微笑む。
「お前、達が…無、事で…いて、くれて、よかった…。」
薊は首を振る。
「違うっ…!私が聞きたいのは、そう言うことじゃない!
誰にやられたの、おじ様!?」
おじさんは、こんな時まで笑った。
「そん、な、に…狂気に、駆ら、れるな…。
美、人が…もった、いないぞ…。」
薊の眼の色がだんだん濃くなっている気がするのは、気がするだけなのだろうか。
「…人間なの…?」
呟くように聞く。
「人間なのね…?
__やっぱり人間。…許せない。」
おじさんは哀しそうにする。
「誰も…そうは言ってない…。」
「じゃあ誰なの!?」
冷静さに欠いている。
朔はある事実を悟った。それは、おじさん本人が一番よく分かることなのだろうが__。
「薊、最期くらい笑ってくれよ。」
無駄なんてあるのかな…
こわいよ
やだよ
辛いよ
悲しいよ
夢から逃げたくない
笑われって頑張りたいの
どうしても
私にしかできないことが
あるはずだから
無駄なんかじゃない。
そうでしょ?
「お前の心は見た...いいだろう、力を授けよう...」
オラクルの体が光に包まれる...
オラクルは覚醒した...
シンジは横たわりながらイヤな気配を感じていた
まるで、全てを飲み込む...ミラーワールドでの消滅現象に似たものだった
「しょうがない...確かめるか...変身!」
ADVENT!
龍騎は感覚を頼りに飛び立った...
「はぁ...はぁ...はぁ...」
サクは巧にはかなわなかった
「どうした、お前はこんなもんなのか?」
「だぁぁぁぁぁ!!!!!」
EXCEED CHARGE!
必殺技同士が激突する...
互いに吹き飛んだ
「はぁ...はぁ...はぁ...」
その時...
「サク様!これを!」
サクヤがそこにいた、サクヤはなにかを投げた、そして、サクの横に落ちた
「あれは...!」
サクがそれを拾う、そして、巧がサクに攻撃を加える
「止めてください...止めてください!」
サクヤが巧にむかってナイフを投げる
巧の腕に当たった
「邪魔するな!」
巧が103のコードを入力する
LADY!
ファイズフォンが銃となり、サクヤに襲いかかる
555...ENTER...
「やめろ...!」
「くっ...しまった!」
AWAKENING!
赤き体に、黒いフォトんストリーム...
ファイズはブラスターフォームへと姿を変えた...
「(巫女が覚醒する...時間がないなぁ...しょうがない、この子は戦いのなかで覚醒してもらおう...)サク?」
「ん?何?」
「戦士として、あの場所...異変の根源とケリを付けてきて」
「異変の...わかった、行くよ。で、どこにあるの?」
「とりあえず準備して」
「お...おう...」
3分後、サクの準備が完了した
「いくよ...かの戦士を、邪悪なる根源ありし場所に転送せよ!」
サクが消えていく、そして...
「戦士よ...これが最後だ...」
そう呟いた時、ノックが聞こえ、サクヤが入ってきた
「サク様?天津様、サク様を知りませんか?」
「彼なら、あそこだ...終幕の場...」
サクヤの顔色が急変した
「天津様...どこですか、そこは!?」
「....」
サクヤの頭の中に地図のようなものが浮かんだ
サクヤは屋敷を飛び出し、浮かんだ地図の場所に急行した...
サクは飛ばされた後、教会の中に立っていた
そしてそこには、見覚えのある顔...
「サク!久しぶりだなぁ...ファイズとして、俺と戦え!」
「まさか...巧...兄...ちゃん...」
「変身!」
COMPLETE!
乾巧、仮面ライダーファイズ...
「クソッ!」
サクも変身する
COMPLETE!
ファイズとファイズ...その日、出会ってはいけない戦士が巡りあった
嘘で色づく唇、アネモネの咲く左心室、別れの数だけ煌めく群青、新月の花嫁、甘い黒と苦い白の口付け、シンデレラだったはずの彼女、瑠璃を宿す瞳、金木犀の墓標、ミルククラウンによる首吊り、泣かないでの呪い、届かないを諭す背中、さようならで始まる恋とあいしてるで終わる恋